GoogleのAI「Gemini」って、何ができるの?知っておきたい基礎知識まとめました
「Google Gemini」モデルの詳細
Googleはアプリに加えて、同社のAIモデルもGeminiと呼んでいます。こちらは、生成AIを支えるさまざまなタスクを担っているエンジンで、テキストの構文解析や出力を行なう大規模言語モデル(LLM)もここに含まれます。Geminiモデルには、現時点で3つのモデルがあり、そのすべてについて継続的に開発・アップグレードが行なわれています。 Googleが提供するメインモデルは、次の3つ。 Gemini Ultra…もっとも大規模で能力も一番高いモデル Gemini Pro…「AIタスク全体のスケーリング」に最適とされるモデル Gemini Nano…デバイス上でタスクを処理するモデル これらのモデルには、さらにできることが増え、高機能になるに従って、新たなバージョン番号が付与されていきます。 これらのメインモデルのほかに、軽量版Gemini Proとされる「Gemini Flash」、そして、まだ初期段階ながら、Geminiモデルを用いてあらゆるタスクに対応可能なAIエージェントを作成しようとする取り組み「Project Astra」があります。 実際にどのモデルを使用しているの? アプリとモデルの関係について説明すると、無料版のGeminiアプリのエンジンとして使われているのがGemini Proです。 有料版のGemini Advancedを使っている場合は、より高機能なバージョンのGemini Pro(原文記事の執筆時点では、Gemini AdvancedではGemini Pro 1.5モデルが使われています)か、Gemini Ultraか、どちらかのモデルが採用されているはずです。Googleはこの2つを、その時々に応じて切り替えているようです。 これらのモデルは大量のデータを処理するため、通常はGoogleのデータサーバー上のクラウドで実行されています。 Gemini Nanoについては、サイズが小さいため、「Pixel 8」などのスマートフォンにも搭載可能です。規模が小さいため、能力はProやUltraに及びませんが、ユーザーのデバイスでローカルに実行されるので、レスポンスが速く、プライバシーの面でもより安心感があります。 これらのモデルは、猛スピードで進化を続けています。 各タイプのモデルについて、「Google DeepMind」ハブをチェックして、それぞれの最新情報や、Geminiアプリを含むGoogle製品での使用事例を確認しておきましょう。 Source: X, Google(1, 2, 3, 4, 5, 6), Google Play, Gemini, App Store,
長谷睦(ガリレオ)