ドジャース先発ビューラー、悪循環6回途中4失点降板 味方打線追いついた直後にソロ被弾 ポストシーズンに不安残す
「ドジャース―ロッキーズ」(21日、ロサンゼルス) ドジャースの先発、ウォーカー・ビューラー投手が5回4安打4失点で降板した。今季自己最多の9三振を奪ったが、味方打線が同点に追いついた直後に勝ち越しソロを被弾するなど、プレーオフ登板に向けて不安を残す投球内容だった。 前回15日のブレーブス戦は6回2失点(1自責点)。勝ち星こそつかなかったが、5月25日のレッズ戦以来、約4カ月ぶりにクオリティスタートを達成し、今後に期待を抱かせた。 ところが、この日は初回、先頭に中越え二塁打を許した後に四球を与える。暴投で二、三塁に走者を背負い、1死から自身の野選で先制点を献上する。後続を連続三振に斬って復調したかと思われたが、二回は内野安打と死球で2死一、二塁の窮地に立たされ、2番トバーに左翼線へ2点適時二塁打と浴びて3失点目を記録した。 夏場はここからさらに崩れてKOされるのがお決まりのパターンだったが、この日は三回に3者連続三振、四回も3人で片づけ、成長の跡を見せる。ビューラーの奮投にこたえるかのようにドジャース打線が反撃に転じ、三回に四球の大谷を一塁に置いてベッツが18号2ラン。四回には新人捕手フェデューシアに適時打が飛び出し、同点とした。 ところが、五回のビューラーは2死走者なしから3番マクマーンに初球のナックルカーブを左中間席へ20号ソロ。打線の援護を無駄にする勝ち越し点だった。六回も続投した右腕だったが、1死一塁になったところで降板。89球。余力を残しての強制終了だった。 ドジャース先発陣は勝ち頭のストーン、エース格のグラスノーが今季絶望的なけが。さらにベテラン左腕のカーショーも左足親指痛で復帰が遅れている。プレーオフに不可欠な計算できる先発投手が不足しており、不安視されている。