【立憲民主党代表選】泉健太代表が「ミッション型内閣」で目指すもの
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年5月11日に公開された動画のテーマは「代表就任3年!次のステップは?」 泉氏が立憲民主党の代表に就任して2年半。3年の任期の終わりが近づく中、何を考えているのでしょう。代表就任直後の衆院選、立憲民主党の敗戦経験を「複雑骨折」と例えた泉氏の、3年間の振り返りと次のステップを伺います。 【このトピックのポイント】 ・「代表任期中に、必ず総選挙があると思っていた」 ・ボトムアップの政治に立ちはだかる襲撃事件や選挙妨害、それでも…… ・次の代表選を見据える前に、ミッション型内閣の熟度を高めたい
泉氏のプロフィールは以下の通りです。 泉健太代表はまだ40代。29歳で衆院選に初当選し、補欠選挙を含め8回当選の実績を持ちます。 「政治の世界は年配が多い中、野党第1党の党首が40代というのは希望を感じる」とのMC鈴木邦和のコメントに対し、ウクライナのゼレンスキー代表やフランスのマクロン大統領を引き合いに出す泉氏。 「日本ではずいぶんと年齢の上の人たちが権力を持っている。むしろ日本のほうが珍しいかも」と表情を引き締めます。 泉氏は学生の頃から政治を身近にする活動をしてきました。 市の職員が夜勤手当をもらいながらやっていた開票作業を、学生アルバイトができるように掛け合ったエピソードは、大学生が選挙を身近に感じられる上、行政のコストカットにもつながる画期的なアイデアですね。
今回の放送で泉代表に伺うテーマは3つです。
「まずは総選挙に全集中」泉氏、代表の2年半を振り返る
泉氏は立憲民主党の代表として、以下を掲げてきました。 ・衆院選で150議席獲得 ・ミッション型内閣の実現 泉氏は「任期中に総選挙が必ずあると思っていた」と語り始めます。 泉氏「任期中に総選挙がないなんて想定していなかった。必ずあるだろうと思っていたのに、あっという間に3年。結局解散されないまま、もしかしたら次の代表選の時期になるかもしれないのは、意外でした」 これまで立憲民主党で、代表として衆議院の本選の経験がない方はいません。それどころか…… 泉氏「この3年間で『首班指名』の投票を受けたこともないんです」 前回の首班指名は、立憲民主党で枝野前代表が辞任し、次の代表が決まるまでの空白期間でした。 枝野前代表の辞任を招いた衆院選の敗北は、党にとって「複雑骨折、集中治療室から始まるような状況」だったと語ります。しかも、 泉氏「半年も経たないうちに参議院選挙がある。集中治療室に入っている状況で、半年後には外に出て歩かなければならない状況。党勢回復は難しいという実感でした」 すぐにインパクトのある結果を出すことを狙うのでなく、任期の間で経時的にものを見ていくリーダースタイルだという泉氏は、3年を見据えた目標を立てました。 泉氏「波を乗り越えながらどうやって3年の任期、次の総選挙までに党勢を回復させるか、立憲民主党を外を歩けて活動できるようにしていくかが、自分の最初の目標というか考えでした」 泉氏は、政党支持率を株価に例え、長い期間で見ると、傾向が見えてくると語ります。 例えば、2012年の総選挙で自民党が政権に戻って以降、野党第1党の政党支持率は10パーセント前後であまり変わっていません。 泉氏「前回の民主党政権に期待したけれど残念だったという思いで、野党支持を表明しにくい空気は世の中全体にある。何の政策をやったから何ポイント上がるというのはない」 一方、泉氏は「自民党の支持率も高止まりではない」とも指摘します。 泉氏「野党が選挙に勝つことによって、(支持率が)数ポイント上がることがあるんですよね。相乗効果的な。選挙で勝ったことで、政権を担う政党としての期待が出てくる」 泉氏は、「有権者が慎重になるのは当然のこと」とし、「次の総選挙で政権を取ることになれば、初めて党の支持率が上がるのではないか」と展望します。