近年はアカデミー産の流出が続く

ユナイテッド戦に先発したヌワネリ photo/Getty Images

アーセナルはプレシーズンマッチでマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、2-1で勝利を収めた。10分にラスムス・ホイルンドに先制されるも、26分にガブリエウ・ジェズスが同点ゴールを挙げ、81分にはガブリエウ・マルティネッリのゴールで逆転した。 ［動画］ヌワネリが同点アシストを決めたユナイテッド戦 26分の同点弾をアシストしたのが、この日先発した17歳のMFイーサン・ヌワネリだ。英『football.london』はチーム最高点の評点「8」を与え、「ファーストチームの布陣に馴染んでいる。チームメイトとうまく連携し、オフサイドの兆候があったもののアシストを獲得。自身も得点できたかもしれない」と評している。 同メディアはミケル・アルテタ監督の最終オーディションにヌワネリは合格したと綴った。プレシーズンマッチとはいえ、ファビオ・ビエイラがベンチに座るなかで先発のチャンスを掴んだのは示唆的で、アルテタはこの神童を本格的に新シーズンの戦力としてカウントしている可能性がある。 近年はアカデミー産の選手の流出が続き、先日は16歳のFWチド・オビ・マルティンがアーセナルでのプロ契約を拒んだことも話題となった。生え抜きの10番エミール・スミス・ロウの売却交渉も進んでいるといわれる。絶対的な主力となっているアカデミー産選手はブカヨ・サカくらいで、いささか寂しい状況が続いていたが、ヌワネリがファーストチームに引き上げられ出場機会を与えられるようになればヘイルエンドの希望となりうる。 15歳と181日でデビューし、プレミアリーグ最年少デビュー記録を塗り替えた逸材ヌワネリは新シーズンに本格的にチームに組み込まれるのか、期待したい。