新型投入の「D'station Vantage GT3」が完勝! スーパーGT第3戦鈴鹿GT300クラスは最後まで手に汗握る展開でした
新型アストンマーティンがわずか3戦目で嬉しい初勝利
2024年6月2日、鈴鹿サーキット(三重県)でスーパーGT第3戦の決勝レースが開催されました。3時間の時間制レースを制したのは、GT500クラスが37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)、GT300クラスが777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)でした。今回はGT300クラスのリポートをお届けします。2024年シーズン、ニューマシンとなったアストンマーティン ヴァンテージGT3 EVOが本領発揮です! 【画像】笑顔になる嬉しい瞬間!「スーパーGT第3戦鈴鹿」GT300クラスの表彰台の様子などを見る(11枚) (motorsport.comの記事をもとに再編集しています)
安定した速さで777号車がリードを築く
岡山での開幕戦、富士での第2戦を終え、舞台は鈴鹿に移った。レースフォーマットは今季2度目となる3時間レース。決勝レース直前に雨が降り始めたことで、波乱の予感をにわかに漂わせていた。ただ12時のウォームアップ走行時にはダンプコンディションとなっていたものの、各車がグリッドに整列するタイミングで天候が晴れに変わり、13時30分のレーススタートに向けて路面が急速に乾いていった。その結果、決勝はドライコンディションでのスタートとなった。 GT300クラスは、777号車D'station Vantage GT3がポールポジション。開幕当初から高いポテンシャルを見せていた新型アストンマーティン ヴァンテージ GT3 EVOが本領発揮した形だ。2番グリッドには61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが続いたが、ポイントリーダーで54kgのサクセスウエイトを積む2号車muta Racing GR86 GTがなんと3番グリッドにつけた。 スタート、そしてオープニングラップでは上位陣のポジションに動きはなく、777号車D'stationの後方に61号車SUBARU、2号車mutaが続いた。777号車に乗る藤井誠暢が61号車の山内英輝に対するリードを30分で7秒前後に広げる一方で、2号車の平良 響はその山内のテールにつけプレッシャーをかけ続け、15周目のシケインでオーバーテイクを成功させた。 20周前後(開始40分過ぎ)からミシュランタイヤ勢を筆頭に1回目のルーティンストップを行うチームが出始めるが、上位陣はなかなか動かない。1時間が経過する頃には、777号車D'stationが2番手mutaに14秒のリードを築いて独走状態。一方で3番手につけていた61号車SUBARUは、31号車apr LC500h GTにもかわされて表彰台圏内から陥落した。 トップの777号車D'stationは29周を走ってピットイン。61号車SUBARUや2号車mutaの前でコースに復帰した。しかし、ブリヂストンタイヤユーザーである31号車aprと52号車Green Brave GR Supra GTがタイヤ無交換作戦を決行し、ドライバー交代もせずに給油だけでコースに復帰したため、31号車が777号車の前に出てトップ、52号車は3番手に浮上した。
【関連記事】
- ■【画像】笑顔になる嬉しい瞬間!「スーパーGT第3戦鈴鹿」GT300クラスの表彰台の様子などを見る(11枚)
- ■「スープラ」同士の優勝争いに会場が沸いた! SUPER GT第3戦鈴鹿GT500クラスは「37号車デロイトトムス」が悲願の勝利です
- ■スパークから「SUPER GT 2024」参戦車両が1/43で登場! 完売必至のレアアイテムは現在予約受付中です
- ■SUPER GT第2戦富士で1-2フィニッシュした日産チームの立役者! 新総監督は世界初のエンジンを生み出したエンジニアです【Key’s note】
- ■日産「フェアレディZ」が1-2フィニッシュ! SUPER GT第2戦富士GT500クラスは波乱の展開でした