斎藤知事と風呂場で語り合った「1コ下」の元担当記者がみた知事の素顔 就任3年間で斎藤知事に何があったのか...
■選挙で支えた“維新”はマスコミ報道を批判
分裂した自民党と共に、斎藤知事を選挙で推薦した日本維新の会は、一連の疑惑報道の方に疑いの目を向ける。藤田文武幹事長は8月28日の会見で、「極悪な知事がいて糾弾しないといけない、という状況ではない」と語った。 藤田幹事長はさらに、県議会の運営に強い不信感を示し、「秘密会議で行われたものを、自民党の議員がヘラヘラ笑いながら会見で暴露してしまっている。委員会で出される資料も、すぐにメディアに出される。百条委のクオリティの問題は、私はあると思う」とも述べている。 だが維新の内部にも、「告発者が亡くなった時点で、結果責任を負って知事を辞職すべきだった」という声がある。斎藤知事を擁護するように世間に思われれば、自らの選挙にも影響するわけで、党執行部への不満もたまってきたという。
「ただの怪文書」として握りつぶされるかもしれなかった内部告発を、今の神戸支局のメンバーが連日、関係者に取材し続けた結果、全国的なうねりとなって、斎藤知事に疑いの眼が向けられている。だがその間、残念ながら2人の命も失われてしまった。 斎藤知事は就任当初から、批判を受けると「印象操作」という言葉で片付けようとしてきたが、その手が通用する時期はとうに過ぎている。会見が長ければいいというものではない。県民が納得できる説明と結論を、一刻も早く示してほしい。 (関西テレビ東京駐在記者 鈴木祐輔)
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