【電気代が節約できるエアコンの使い方】そもそも1時間当たりの電気代とは?
夏にはエアコンや扇風機、冬はストーブやファンヒーターと季節に合わせていろいろな冷房器具、暖房器具を使い分けている方も多いのではないでしょうか。室内の温度調節に欠かせないエアコンの電気代にはいくら支払っているのか、気になるものです。少し工夫するだけで電気代が節約できるエアコンの使い方をご紹介します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
冷房よりも暖房のほうが電気代は高い
エアコンの電気代は、冷房よりも暖房のほうが高いといわれています。例えば、次の設定温度の場合で考えてみましょう。 表1
※筆者作成 エアコンは設定温度に達するまではフル稼働します。外気温と室内の設定温度差は、夏に比べて冬のほうが大きいので、消費電力量が大きくなり電気代も高くなります。設定温度を夏はもっと下げたい、冬はもっと上げたいと思う方もいるでしょうが、外気温と室内温度の温度差が大きくなるほど電気代も上がります。
冷房と除湿(ドライ)の使い分け
ほとんどのエアコンには便利な除湿機能が付いています。冷房と除湿には次のような違いがあります。 表2
※筆者作成 より快適に過ごしたいのか、電気代を抑えながら過ごしたいのかによって冷房と除湿を使い分けるといいでしょう。 また、除湿は大きく分けて「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。 表3
※筆者作成 どちらも除湿をしてくれますが、肌寒さが気になる方には再熱除湿がおすすめです。再熱除湿は温度を下げた空気をまた暖め直すので、冷房や弱冷房除湿よりも少し電気代が高くなります。これから除湿機能を選ぶのであれば、メーカーによって機能の名称が異なったり、エアコンのグレードで機能が異なったりする点に注意してください。
エアコンの電気代はどうやって計算する?
エアコンの電気料金は、運転時の使用状況や電力会社との契約内容により変化します。 また、電化製品ごとに消費電力は異なります。製品カタログや取扱説明書に冷房と暖房それぞれの消費電力が記載されていますので確認しましょう。 電気料金は次のように計算できます。 消費電力(kW)× 電力料金単価(円/kWh)× 1(時間)= 1時間あたりの電気料金 例えば消費電力を500W、電力料金単価を31円/kWh(税込み)とします。 ※出典:全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」 1kWは1000Wですので、1時間あたりの電気料金は以下の通りです。 0.5(kW) × 31(円/kWh) × 1(時間)= 15.5(円)