自動車盗難件数ランキング【2024年発表】一番盗まれたのはアルファード!
自動車盗難件数1位の都道府県は愛知県
【都道府県別の自動車盗難認知件数】 ■2023年 1位:千葉県 746件 2位:愛知県 698件 3位:埼玉県 683件 4位:茨城県 615件 5位:神奈川県 461件 ■2022年 1位:愛知県 884件 2位:大阪府 652件 3位:千葉県 627件 4位:埼玉県 606件 5位:茨城県 587件 2023年に盗難認知件数が最も多かったのは千葉県で746件。前年は3位で627件だったが、そこから119件増加してワーストワンとなった。2位は愛知県で698件。前年は884件で1位だったが、そこから186件減少させた。3位は埼玉県で683件。前年は4位で606件だったが、77件増加して3位となった。 順位こそ変動しているものの、例年上位にランクインする顔ぶれは大きく変わらない。ちなみに、盗難件数の多い10府県を合計すると4401件で全体の約7割強を占めていて、ほとんどの盗難が一部の場所に集中していることが分かる。これらの地域の共通点は、国際的な貿易拠点となる大きな港があること。自動車を狙う犯罪組織は、盗んだ自動車をすぐに船で運びだせる場所を狙い目と考えているのだろう。
盗難発生は深夜~朝に集中!
自動車盗難の発生時間帯は何時頃なのだろうか。ここでは一般社団法人日本損害保険協会が集計する第25回自動車盗難事故実態調査(保険金が支払われた自動車盗難の件数調査)の結果を見てみよう。 【自動車盗難の発生時間帯】 深夜~朝(22時~翌9時)58.4% 日中(9~17時)27.7% 夜間(17~22時)7.7% 不明 6.1% 2023年の自動車盗難は、約5割が22時~翌9時までの深夜から朝にかけて起こっていることがわかる。どんな犯罪でも言えることだが、暗がりで見つかりにくいことが、犯行には好都合なようだ。また、多くの人が寝ている時間帯なので、長時間の駐車が多いことも盗難が増える理由だろう。
自動車盗難を防ぐためにプラスワンの対策を!
自動車盗難に遭わないために、どのように対策をすれば良いのだろう。愛知県警は、単に車の施錠をするだけでなく、以下のようなプラスワンの対策をとるように呼びかけている。 ■ハンドルロック、ブレーキペダルロック、タイヤロックをする ハンドルやブレーキペダル、タイヤを物理的にロックすることで盗難防止になる。また、視覚的なアピールにもなり、犯人が嫌がるので抑止効果があるという。切断して取り外す犯人もいるので強固なバー式ハンドルロックの装着が必要。 ■自動車の左側面を壁際に駐車する 新しい年式の自動車を狙うCANインベーダーという手口では、左前のタイヤ付近から機器を接続して車の制御を奪う。対策の1つとして車の左側面を壁際に駐車し、左前のタイヤ付近に人が入り込めないようにすることも有効だという。 ■カギの管理をする。後付けのイモビライザーなどを装着する。 玄関先や事務所のキーボックスに入れたカギが盗まれ、自動車も盗まれる被害も多く発生しているという。また、スマートキーシステムの電波を悪用した「リレーアタック」という手口で、カギが開けられることもある。電波を減衰する効果のある専用ケース、ブリキやアルミホイルなどの容器に入れて、分かりにくい場所で保管する。また、後付けのイモビライザーなどエンジンが始動できない電子機器を装着することも有効だ。 ■カーアラーム(振動センサー付)を設置する CANインベーダーという手口では、自動車に連動しているセキュリティを解除して、車内に侵入する。自動車に搭載されたものとは独立した、電池式等の「カーアラーム」(振動センサー付)をドアに取付ける。 ■車載GPS装置を取り付ける 車両純正でGPSが搭載されている車種もあるが、犯人は純正GPSを無効にすることもある。犯人に見つかりにくい場所に別途GPSを取り付けることで、車両の位置情報を確認し、発見することができる。 ■ナンバープレート盗難防止ネジを設置する 犯人は、窃盗後にナンバーを付け替えて移動するという。ネジ頭が特殊な形状をしたネジに変更することで、ナンバーの取り外しが難しくなり盗難防止となる。 ■外から見えないガレージへ格納 自宅敷地内の駐車場であっても盗難被害に遭うケースが多い。可能であれば、外から見えないガレージに格納することで、犯行グループに見つかり難く、さらに盗み難くなる。 ■車のセキュリティ状態をチェック 盗難被害に遭っている車種の多くは、ドアのこじ開けなどでクラクションが鳴るようなメーカー標準のセキュリティシステムが装備されている。しかし、システムの設定がオフになっている場合もあるという。ディーラーなどでシステムの状態を確認しておきたい。 犯人はあらかじめ狙いを定めて下調べをし、犯行の機会を窺っている。車両盗難に遭わないために、普段から防犯対策をしておきたい。特に、大きな港に近い都道府県に住み、屋外に駐車しているなど盗難に遭いやすい車種のオーナーの方々は、より注意が必要だろう。
くるくら編集部