井上尚弥が“悪童”ネリの計量失格に怒りもバンタム級制覇計画に狂いなし?!
元WBC世界バンタム級王者で“悪童”として名高いルイス・ネリ(24、メキシコ)がまたやらかした。WBA・IBF世界同級王者の井上尚弥(26、大橋)が英国グラスゴーで259秒で葬った元IBF世界同級王者のエマヌエル・ロドリゲス(26、プエルトリコ)と日本時間24日、ラスベガスのMGMでWBC同級王者への挑戦者決定戦として戦う予定だったが、前日計量で1ポンド(約450グラム)の体重超過。再計量まで1時間の猶予が与えられたが再計量を断念した。 この試合は、FOXスポーツのPPVの1試合目に組み込まれていたため、複数の米国メディアの報道によると、プロモーターが間に入り、ロドリゲスサイドに7万5000ドル(約810万円)だったファイトマネーに上乗せをして、さらに当日のネリの体重増加に制限を加えることを条件に試合敢行をオファーしたが、ロドリゲス側は「さらに体重が増える可能性があり安全性が保てない」と、この申し出を断り、試合は、まさかの中止になった。ちなみにネリのファイトマネーは30万ドル(約3240万円)だった。 このPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)興行のメインは、WBC世界ヘビー級王者、デオンティ・ワイルダー(米国)対ルイス・オルティス(キューバ)の再戦で、セミファイナルは、人気と実力を兼ね備えたレオ・サンタクルス(メキシコ)対ミゲール・フローレス(メキシコ)のWBA世界スーパーフェザー級スーパ―王座決定戦で、ネリの試合は、メインより3試合前”の扱いだったためPBCサイドも試合中止の判断を下したが、ESPNやボクシングニュース24などの米メディアは、元WBC世界同級王者、山中慎介との世界戦でも同様の体重超過を起こしていたことを持ち出して批判した。 ネリは、ここまで海外メディアに対して井上尚弥との試合実現のため、再三、対戦をアピール、挑発をしてきた。ボクシングを冒涜するような失態に井上尚弥もモノを言わずにいられなかったのだろう。 自身の公式ツイッターを通じて「ネリどうしようもねぇな。また計量失格。 こんな奴にゴタゴタ言われたくない。ボクシング界から追放でいい」と、突き放した。