10年物米国債利回りは6カ月以内に5%に達する可能性-ティー・ロウ
FRBにとって最も可能性が高いシナリオは、1995-98年にかけてと類似した一連の小幅な利下げだとフセイン氏はみている。このシナリオでは、中国が自国経済を支援するためにさらなる刺激策を講じて世界経済の成長を後押しし、FRBにとっては見通しがより明確になる。
同氏によると、FRBが中立に近い水準まで金利引き下げるという通常の緩和サイクルとなる可能性もある。その場合の中立金利は恐らく3%前後になるという。また、米国が景気後退に陥るというシナリオも考えられるが、そうなれば積極的な利下げが促されることになる。
「近い将来に景気後退が起こる可能性は低いという私の見解に同意する投資家は、長期米国債利回りの上昇に備えるべきだ」とフセイン氏は結論付けた。
原題:Treasury 10-Year Yields May Hit 5% in Six Months, T. Rowe Says(抜粋)
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Ruth Carson