【佐藤ジョアナ玲子のアマゾン旅】旅に必要なものは現地調達!ペルーの小さな町で旅の相棒「船外機」を手に入れた
憧れのアマゾン川を旅するために、ペルーのプカルパという町にやってきました。船旅の準備をしながら、宿で仲良くなったのがこの写真のお姉さんたち。右から順番に、起業した人、旅をしながらたまにヨガする人、休学中の学生。つまりみんな自由人。そして一番左の私は普段はハンガリーの大学に通っている留学生。もとい旅して遊んでばかりいる遊学生のジョアナです。旅の準備はしてもしても、足りないもの。今回は、開き直って現地調達で、あんなものやこんなものをゲットしていきます! 【写真12枚】川下りに必須の木舟のエンジンも現地調達。ペルーの町「プカルパ」から眺めるアマゾンの風景などを写真で見る
アマゾン川って、どんな川?
「アマゾン川を下ろう」と決めたとき、私はアマゾン川のことをよく知りませんでした。 いつかテレビで見たアマゾン川は、どんな川だっただろうか?原住民がジャングルの細い隙間をカヌーで進んでいたり。かと思えば、川とは思えないような広々とした水上に海で見るような大きな船が浮かんでいたり。 ポロロッカ現象と呼ばれる河口付近でアマゾン川を逆流する潮流を利用してサーフィンをしている動画を観たこともありますが、海の遊びなのに背景は木が生えた森でした。一体、どんな川を想定してアマゾンへ行けばよいのでしょうか? 「世界最大の川」と呼ばれているくらい途方もない水量を運んでいるのに、世界で一番長い川ではないらしいと知ったときは驚きました。現在、世界一長い川はナイル川。でもこれに意を唱える人たちもいて、実際、アマゾン川の長さは今も少しずつ伸びているようなのです。 例えば、2014年の発表でアマゾン川の長さが従来考えらえているものより77km長いとする説を提唱したのがアメリカの科学者で探検家のジェームズ・コントスさん。今まで知られていたのより遠い源流を見つけたというのです。 ペルーのアンデス山脈の奥深く潜り込んだたくさんの源流がひとつになって流れているアマゾン川は、どの源流が一番遠いのか、今でも研究が続けられています。現在公表されているアマゾン川の長さは6,516km。だけど昔は6,300kmといわれていた時代もあるし、今では7,000kmに近いとする説もあります。 「母を訪ねて三千里」というタイトルから距離がいまいち想像できないように、アマゾン川も数字が大きすぎて実際にそれがどれだけ長いのかピンときません。そもそも専門家ですら、アマゾンの本当の長さを知らないのです。 前置きが長くなりましたが、とにかくどんな川かわからないから、なにを準備すればよいのかもわからない。では、どうするか? 私の答えは、「必要なものは現地調達」です。