ついにPHEVスーパーカーの全貌が明らかに!アストンマーティン新型「ヴァルハラ」は“1079馬力/1100Nm”で登場
公道を走行可能なレーシングカーの生産がスタートする
2024年12月11日、システム総合出力は1079馬力を誇るアストンマーティンのハイブリッドスーパーカー「Valhalla(ヴァルハラ)」の最新バージョンが発表されました。 【画像】アストンマーティン最強のスーパーカー「ヴァルハラ」の画像を見る(30枚)
ヴァルハラは、2019年3月のジュネーブモーターショーで「AM-RB003」として世界初公開されたハイブリッドスーパーカーです。日本でも2021年11月にプロトタイプが東京・青山にあるアストンマーティン青山ハウスで公開されました。 そんなヴァルハラの開発が最終段階に達したとアストンマーティンが発表しました。 ヴァルハラは日本へ導入される予定の公道走行可能なミッドシップモデルで、生産は2025年第2四半期に開始予定です。限定台数は999台とされています。 ヴァルハラの仕様は当初のコンセプトから大幅に進化し、出力、ダウンフォース、動的性能が大幅に向上しています。エンジンは、ヴァルハラ専用の4リッターV型8気筒ツインターボで、エンジンの最高出力828馬力/7000rpm、最大トルク857Nm/6700rpmをリアアクスルのみに伝達します。これに、3基の電気モーター(フロントアクスルに2基とリアアクスルに1基)を組み合わせています。 これによりシステム全体での出力は、モーター出力の251馬力と合わせて1079馬力、1100Nmに達する予定です。最高速度は350km/h、0-100km/h加速は2.5秒という、とてつもない性能を誇ります。 EV走行も可能で、その際の駆動はフロントアクスルモーターのみでおこなわれ、航続可能距離は14km、最高速が140km/hとなります。 トランスミッションはアストンマーティン初のデュアルクラッチ式8速ATが備わるとアナウンスされています。ちなみに、先に登場している「ヴァルキリー」と同様、後退はモーターでおこなう“eリバース”を採用しています。 ボディサイズは、全長4727mm×全幅2208mm×全高1161mm。ホイールベースは2760mmです。 跳ね上げ式のドアを備えるボディは、最大で600kgのダウンフォースを発生させます。乾燥重量は1655kgと軽量で、カーボンモノコック製の恩恵を最大限に受けています。 インテリアを見ると、ヴァルハラがフォーミュラマシンからさまざまな技術を受け継いでいることがわかります。楕円型のステアリングホイール、着座位置よりもペダル位置が高くなるシートポジション、固定式シートなどがその最たる例です。 もちろん、ヴァルハラはあくまでレーシングモデルではなく、公道を走れるスーパーカーのため、タッチ画面式のインフォテイメントシステムや安全デバイスを備え、スマートフォンとの連動などもおこなえる予定です。操作系の物理スイッチが少ないことから、操作はディスプレイに集約するシステムを採用します。
VAGUE編集部