欧州最大級の自動車見本市『パリ・モーターショー2024』振り返り 日本未導入の次世代モデルも多数
ルノー17エレクトリック・レストモッド x オラ・イト
1970年代のルノー「17」にインスパイアされたEVコンセプト。最高出力270psの電気モーターとカーボンファイバー製シャシーを採用している。 フランス人デザイナーのオラ・イト氏とのコラボレーションにより、オリジナルの17よりもわずかにワイド&ローになったが、キャビン、ドア、窓、ガラス、アンダーボディはそのままだ。ただし、市販化の予定はない。
ルノー・エンブレム
ルノーが提案する次世代のクーペSUV。水素燃料電池を動力源とし、長距離移動を可能にしながら、現在のガソリン車キャプチャーと比較してCO2排出量を90%削減できるという。パリ・モーターショーでは実物大のモデルが公開されているが、インテリアを含めた完成形の発表は今月末まで待たなければならない。
ルノー・トゥインゴ
4(キャトル)の次にルノーが復活させるのは、初代「トゥインゴ」だ。パリではコンセプトカーが初めて一般公開されている。2026年発売予定だが、右ハンドル車の導入については確定しておらず、検討中とのこと。
スコダ・エルロック
新型「エルロック」は、フォルクスワーゲン・グループ傘下のスコダにとって3番目の量産EVとなる。シャープな外観を備えたコンパクト電動SUVで、10月18日から受注が開始される。 航続距離は最長560kmを実現するが、最大の切り札は、ライバルのほとんどを下回る3万1500ポンド(約610万円)という価格だ。
THK LSR-05
日本の自動車部品メーカーであるTHKが、EVプロトタイプ「LSR-05」をパリに持ち込んだ。インホイールモーターやワイヤレス充電など、THKの最新技術のショーケースとなっている。昨年の「ジャパンモビリティショー2023」にも出展したが、欧州では今回が初公開となる。
チャーリー・マーティン(執筆) マーク・ティショー(執筆) 林汰久也(翻訳)