犬が「寝たふり」をすることってあるの?寝たふりで「帰りたくないアピール」する犬の心理とは|獣医師解説
「ウソみたいだろ、起きてるんだぜ、これで。」という文とともに投稿された、X(旧Twitter)ユーザー@bichonpunさんの愛犬プンちゃんの画像。「絶対寝てる」「眠いときの私じゃん」と話題になりました。今回は飼い主さんに、話題の投稿についてお話を聞いてみます。 【写真】寝たふりをしながら飼い主さんたちの反応をチラチラ確認するプンちゃんの表情
これで起きてるって本当?
ショボショボの目が印象的なビション・フリーゼのプンちゃん(投稿時3才)。撮影時の状況について、飼い主さんにお話を聞いてみました。 飼い主さん: 「飼い主の実家から帰ろうとするタイミングで寝たふりをして『そんなに疲れてるならお泊まりしよっか』となるのを狙っているところです」
普段から“演技派”なプンちゃん
――プンちゃんは飼い主さんのご実家にお泊りをしたかったんですね!このような行動は普段もよくするのでしょうか? 飼い主さん: 「普段からよくするので、またいつものアレか……という印象です。この後お泊まり作戦が成功すると、通常飼い主たちは帰るのですが、我々が玄関を出た途端に、プンは目バキバキで実家中を走り回るそうです」
【獣医師解説】「帰りたくないアピール」で寝たふりをする犬の心理
ここからは、プンちゃんの行動から読み取れる心理や、犬が寝たふりをするときの対応方法について、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に解説していただきます。 ――プンちゃんは飼い主さんのご実家でのお泊まりを狙って、帰ろうとするタイミングでよく寝たふりをするそうです。この行動から、プンちゃんのどのような心理が読み取れますか? 白山先生: 「飼い主さんのおっしゃるとおり、眠いふりをしてお泊まりをねだっているとしたら、かなり高度な演技力といえそうですね!眠そうにすると、飼い主さんのご実家にお泊まりできるということと、ご実家のご家族がやさしくしてくれることをしっかり覚えているのでしょう」 ――プンちゃんのように、何か要望を通したいときやアピールのために犬が寝たふりをすることはありますか? その場合、飼い主さんはどのような対応をすべきでしょうか? 白山先生: 「何か要望を通したいときなどに寝たふりをすることは、犬によくある行動です。知恵比べのような感じになってしまいますが、『寝たふり』なのか、それとも本当に『眠い』『疲れている』『体調が悪い』状態なのか、見極めてあげる必要があります。 『寝たふり』なのであれば、愛犬が何をアピールしたがっているのか、気持ちを理解してあげるようにするといいでしょう」 おもしろカワイイ行動で飼い主さんたちをも翻弄するキュートなプンちゃん。驚くほど上手な寝たふりで、飼い主さんの実家へお泊まりすることに成功したようです! 写真提供・取材協力/@bichonpunさん/X(旧Twitter) @bichonpunさん/Instagram (監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生) 取材・文/宮下早希 ※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年9月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
いぬのきもちWeb編集室