日曜午後のユーチューブ生配信や、運動理論馬券でおなじみの岡本将孝記者が、当日のオッズを見て〝過剰人気馬〟をピックアップ。「前走２着はレベルが低かっただけ」「直前の雨は割引」「内枠でモマれると不安」などなど。独自の観点を持ち、ＪＲＡの全レース全馬分析も行っている岡本記者だからこそ分かる、オッズの〝ゆがみ〟を指摘します！

【土曜札幌８Ｒ・３歳上１勝クラス】

　午前１１時４０分現在、ブレーザーが単勝２・０倍で１番人気。かなり抜けたオッズだが、そこまでの評価を受けることには疑問がある。 　前走（函館ダート１０００メートル）の未勝利戦を５８秒７の好タイムで勝ったが、当日は良馬場の割に速い時計が出ていたのも事実。前走から斤量が４キロ軽くなることは大きいが、それを加味しても、今回は「上位争いの一頭」という扱いが妥当に映る。 　前走（新潟ダート１２００メートル）の４着で復調を感じさせるコスモジョセフ（４番人気８・８倍）は互角の印象。勝ち切れないヨドノゴールド（２番人気４・７倍）も、今回のメンバーならアタマまでありそう。

【土曜新潟１０Ｒ・上越Ｓ】

　午前１１時４１分現在、ケイアイアニラが単勝４・１倍で１番人気。３連系の賭け式を見ると、圧倒的な売れ方をしているが、これは異常だ。 　３勝クラスに入ってからも強い相手に善戦しており、実力自体はいつでもオープン入りできそうなレベルにあるが、今回は１２００メートルへの距離短縮が微妙。ダート１４００メートル戦ではいつも道中の手応えが良いが、これは前身気勢が強いため、そのように見えているだけだろう。後肢に注目すると筋肉はほぼ収縮し切っており、実際は追走に一杯の状態。いわゆる〝手応えサギ〟である。今回のメンバーは手薄だが、この距離で勝ち切れるとは思えない。いかにも、ルメール騎乗による過剰人気。 　人気薄でも、スタートさえ決まればレヴール（８番人気１３・１倍）が面白い。