野菜高騰が続くなか注目される「自分で育てる」という選択肢。家庭&ビル菜園のメリットとは
自分たちで野菜を育てるメリットは?
これを自分で育てれば、「生産地」と「食卓」の距離が一気に縮まるので、輸送のコストや運ぶときに出てしまうCO2も削減できて環境に優しいのです! 万が一、地震などの自然災害が起きてお店が閉まったり、外出ができなくなった場合も野菜がすぐ食べられたら助かりますよね。 そんなこともあり、農家が行う「農業」ではなく、一般の人が都市の空きスペースなどを使って行う都市農園「アーバンファーミング」は、だれもが楽しみながらできる気候変動対策であり、家計節約にもなり、また災害時の食料対策でもあるのです。 世界を見渡すと人口は過去最高の80億人、2050年には100億人になるといわれています。そうなると食糧不足がますます進み、都会で暮らす人々の食料不足が心配されています。 とくに日本の食料自給率は30%台と低く、種の自給率は10%以下と言われていて、これもそのうちゼロになる日も近いそうです。
アメリカやヨーロッパのアーバンファーミング事情
考えれば考えるほど不安になりますが、アメリカやヨーロッパ諸国ではもっと前から問題視されていて、都会で野菜を育てるアーバンファーミングが急速に広まっています。ロンドンには、市内3000か所以上のコミュニティファームにより、120万食を超える野菜が「市民の手」によって栽培されています。 パリにはサッカー場2個分の広さをもつナチュール・ユベンヌという都市農園があり、NYでもブルックリンなど、屋上に庭園があるのがスタンダードになっているそうです。今後日本でも都会やおうちで野菜を育てることがブームになりそうです。
フジテレビの社屋でも「アーバンファーミング」を開始
そこで、フジテレビでも自然を少しでも回復させようと、この春、アーバンファーミングを始めました。 「アクションお台場ファーム」と名づけられたこちらの農園では、東京でかつて食べられていた江戸の伝統野菜など約10数種類をこれから種から育てていきます。 まずは、その第1弾として、4月18日の「一粒万倍」の日に、フジテレビに入社したばかりのフレッシュな新人アナウンサーに土入れと種まきをしてもらいました!