パナソニック、英国工場に再エネ100%自家発電設備導入 水素エネルギーソリューション推進
パナソニックは3日、英国にある同社電子レンジ組立工場に、純水素型燃料電池・太陽電池・蓄電池の3電池連携による工場の100%再生可能エネルギー利用実証施設を導入した。こうした水素エネルギーソリューションを今後「Panasonic HX」と名付け、グローバルで環境貢献事業の認知拡大、事業化を進める。 【関連写真】発電開始のデモンストレーション 今回、実証施設を導入し試運転を開始したのはパナソニック マニュファクチャリングイギリス(PMUK、ウェールズ・カーディフ)の電子レンジ組立工場。英国内で製造されたグリーン水素を使用している点が初の試みで、電力の脱炭素化を実現する。 今後、工場の電力需要変化と英国の気象変化に追随するEMS(エネルギーマネジメントシステム)を構築し、電子レンジ組立工場に安定して再エネを供給するEMS運用を、来年3月末までに開始する予定だ。 3日、現地で関係者を招いて式典が開催され、品田正弘CEOは「この施設は日本以外で設置した初めての例で、Panasonic HXと名付けた。燃料電池開発をスタートさせた99年から25年を経て、今、持続可能な未来に向け大きな一歩を踏み出す決意をした」と語った。 Panasonic HXのHは水素を、Xはパートナー企業や行政、ビジネス顧客とのコラボレーションによって、脱炭素社会へのトランスフォーメーションに貢献していく決意を込めているという。
電波新聞社報道本部