森崎ウィン「芸能人っぽくない」とよく言われるけれど…「ステージに立ったら違うぞ!」 いつかマンガの主人公のようになりたい
◆もっとみんなに光を与えたい、絶対に売れたい これまでの芸能生活の中で僕がやりたいことに否定的な見方をしてくる相手もいましたが、そういう人にはこう思っています。「僕はミャンマーから来て、活動を積み上げていって、証明したい。もっとみんなに光を与えたいから、絶対に売れなきゃいけない」その信念が多分、僕のパワーの源になっています。 つまり、否定されてきたとしても、周りから「本当にそんなことができるの?」と言われたとしても、僕は言われれば言われるほど「こっちはやってやるよ!」という気持ちになるんです。昔「ハリウッド映画に出たい」と言ったら、笑われたこともあるんですよ。でも、実際に出演しました。その前は、最初の頃に出演した映画で「ウィンって俳優に向いてないね」と言われたこともあるんですよ。歌を歌っても「なんか声が全然抜けてこないね」「伝わらない」と言われたことも。そういうことがあるからこそ、ここまで来られた。逆境に強いのかもしれませんね。 でも、そうならない性格の人にとっては、それは果たしてその人にとって適切な言葉をかけられていたのだろうか? ということは問いたいです。もしかしたら学校の先生に「この人はこれに向いている」と言われることって、その人の人生が決められてしまうこともあるのかなと。例えばプロの野球選手が小学校に教えに来た時、周りから全然野球に向いていないと言われていた子に、そのプロの選手が「君すごいね」と褒めて。そしてその子がいずれプロ野球選手になることがある、というような話もあって。何気なく人にかける言葉には気をつけたいですよね。 僕自身、サッカーをしていた学生時代に、コーチから「サッカーのセンスないね」と言われたことがあるんです。もしもその時に、「お前ヤバいよ。サッカー選手として超センスあるよ!!」と言われていたとしたら、今、僕はここにないかもしれない。そういう周りの人からの言葉の影響は大きいものだと思っています。 僕は弟がいて、9歳も離れているから、叱る立場でもあるんです。そういう時に、「これ正解なのかな」と思う時もあって。でも、僕の直感もあるから、「お前このまま行ったらこうなるぞ」と、諭しています(苦笑)。やはり、人の上に立つのは難しいですよね。大企業の社長さんとかは、よく成功した秘訣は「運だよ」と言いますが、やっぱり心がけなんでしょうか。