香川照之、約3年ぶりドラマ出演で“6人の男”を怪演「過去の男である私にはまさにふさわしい影と湿度」
香川照之主演『連続ドラマW 災(さい)』(WOWOW)が、2025年春に放送・配信されることが決定。香川は今作が3年ぶりのドラマ出演となる。 【関連写真】江口洋介主演のWOWOW『連続ドラマ W 誰かがこの町で』【2点】 完全オリジナルの今作は 、葛藤を抱えながら現代を生きる罪なき6人の登場人物のもとに香川演じる“男”が現れ、ある“災い”が無慈悲に降りかかる様が描かれる。“男”は何者なのか?“災い”とは何なのか?いつ、誰に“災い”が降りかかるのか…。多くの謎が鑑賞者の心理を揺さぶり、“男”の存在がこれまでにない恐怖をもたらす。 2022年に放送された「六本木クラス」(テレビ朝日系)以来3年ぶりとなるドラマ出演で香川が演じるのは、人に“災い”をもたらすあ6“男” 。姿を変え、口調を変え、顔つきを変え、性格や所作まで変えて、まったくの別人となって6人の登場人物たちの前に現れる。香川は6人の異なる人間に扮することになるが、役柄の詳細やストーリー設定などはすべて謎に包まれている。ひと作品で6役という、ドラマ史上前代未聞の怪演に期待したい。 監督・脚本を務めるのは、監督集団「5月」(ごがつ)の関友太郎と平瀬謙太朗。両監督は、東京藝術大学大学院の佐藤雅彦研究室から生まれた映画制作プロジェクトとして活動を開始。初の長編映画『宮松と山下』(主演・香川照之)では第70回サン・セバスティアン国際映画祭New Directors部門に正式招待されるなど、世界中から注目を集めている。 今回、その両監督が香川と手を組んだのは「連続ドラマ」。世界から高い評価を受ける独自のアプローチによって、過去のサスペンスドラマとは一線を画した、いまだ見たことのない「連続ドラマ」が生まれようとしている。 ▼香川照之 コメント 『宮松と山下』という奇妙な本編映画で出会った「5月組」というユニットの奇妙な3人組の監督のうち、若手の2人がタッグを組んでこれまた奇妙な話を思いつき、私に6人の様々な男を演じさせて一つのおどろおどろしい物語を紡いでいくのだという。 脚本を一読して思うことは、過去の男である私にはまさにふさわしい仄暗い陰と濃密な湿度がそこにじっとりと練り込まれ、どの役にも「この人間の裏に一体どんな過去が潜んでいるのか…」と思わず想像してしまわずにはいられない行間が随所に潜んでいる。WOWOWで放映されるに実に願ったり叶ったりのドラマである。期待されたい。
ENTAME next編集部