阪神から育成3位指名を受けた、くふうハヤテ・早川太貴投手＝静岡市清水区＝

プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD（24日）阪神から育成3位指名されたくふうハヤテ・早川太貴投手（24）は静岡県内で会見し、声を震わせながら喜びを口にした。 【写真】阪神・藤川球児監督、初ドラフトで独立リーグの5選手を指名「ハングリーさを見たい」 「時間がたつにつれて『選択終了』の文字が苦しかった。指名していただいて本当にうれしい」 北海道・大麻高、国立の小樽商科大を経て北広島市役所に就職。公務員として働く傍ら、クラブチームのウイン北広島で研さんを積んだが、昨年のドラフト会議では指名漏れ。「野球をしたくてもできない時間がすごくあった」。野球だけに集中できる環境を求めて今年からくふうハヤテに入団。ウエスタン・リーグで25試合に登板、4勝7敗、防御率3・22の結果を残し、夢をつかんだ。 今年から2軍に新規参入した、くふうハヤテとオイシックスの選手は、過去にNPBを経験した選手を除いてドラフト会議を経由しないと12球団に移籍できないため、早川と、ヤクルトに育成3位指名されたオイシックス・下川がNPB球団から指名された史上初の選手となった。新規ルートを切り開いた24歳は「僕が活躍できるかどうかで、来年以降のチームや選手の見られ方も変わってくる。活躍してチームに恩返したい」と誓った。（織原祥平）