債券は下落か、米長期金利上昇の流れ-日銀買い入れオペ減額を警戒
(ブルームバーグ): 17日の債券相場は下落が予想されている。米国で新規失業保険申請件数の減少や金融当局者の発言を受けて長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。日本銀行がこの日の国債買い入れオペを13日に続いて減額するとの警戒感も相場の重しになる。
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、先物が夜間取引で大きく下げたことを受けて安く始まった後は持ち直すとみる。日銀買い入れオペは、13日の減額が円安対応ではないとのアリバイ作りで減額するとの見方もあるとした上で、為替相場が反応しておらず、無駄撃ちを避けるため今回は据え置くと予想。「減額がなければ相場は切り返すだろう」と述べた。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.91~0.94%(16日は0.92%で終了)、先物中心限月6月物は143円99銭~144円42銭(同144円27銭)。
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先物夜間取引で6月物は16日の日中取引終値比17銭安の144円10銭で終えた。
日銀買い入れオペ
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Hidenori Yamanaka