《ブラジル》土地争いによる家族間の呪い⁈=超常現象頻発で困惑する住民
サンパウロ州内陸部サントアントニオ・ダ・アレグリア市では、30年以上にわたり土地を巡る争いが繰り広げられ、二つの農場が対立し続けている。特に土地を分断する橋の周辺では多くの超常現象が報告されており、地元住民は昼夜を問わず異常な音や影を目撃し、夜中には特定の場所から出られなくなり同じ場所に戻ってしまう怪現象が発生しているため、霊媒師を呼んで解明する策が計画されている。10月31日付G1が報じた。 同地域の調査に2年前から取り組んでいる超常現象研究者マテウス・モラエス氏は、「橋を境界線として二つの農場に分かれており、午前2~3時頃にその橋に行くと、超常現象やオーブ(光球)が頻繁に見られるんだ。私は最新の機器やカメラを使って、これらのシルエットを捉えている」と説明した。 不可解な現象は約10年前、敵対するそれぞれの家族の家長が亡くなった頃から現れ始めた。「橋の周辺では機器が強く反応し、電磁場の測定器は赤い表示(最大値)になり、超常現象の存在を示す。周囲の気温が約30度であるのに対し、橋に近づくと急に7度に下がるんだ」と不可解な現象を報告する。 初めて橋を訪れた際、マテウス氏は異様な雰囲気を感じて恐怖に襲われたといい、「エネルギーを吸い取られないよう防御策を講じても、効果がなかった。鳥肌が立ち、めまいが起きたんだ。誰かが私を追い出そうとしているのを感じた」と振り返った。 彼は調査中に、二つの家族の対立が、土地の真ん中にある橋付近で始まったことに気付いた。そこでは、各家族のメンバーが予期せぬ不可解な形で死亡しているという。「10年前に亡くなった二人の家長は悪霊となって地域に居座り、未だに土地の所有者だと思っているようだ。争いはそれぞれの家族の兄弟や子供、孫まで巻き込んで未だに続いている。どちらも伝統的で裕福な家族であり、呪いの儀式も行われている。最近も橋の下を流れる川で若者が溺死した」と明かした。 地元住民らは不気味な影を目撃したり、風がないのにドアが閉まる音や、家に向かって石が投げ込まれる怪奇現象に悩まされている。さらに午前3時頃になると、いくら歩いてもまた同じ場所に戻り、まるで円の中から出られなくなるような現象が起こり、何かに引き留められているような感覚がするのだという。 マテウス氏は現地に霊媒師を連れて行く計画を明かした。「この農場の調査を12月で終了させるため、霊媒師の力を借りて魂の導きを行う。ほとんどの魂はコミュニケーションを望んでおり、助けを求めている者や迷っている者も多い。霊媒を通じてその問題解決を試みるつもりだ」と説明した。 農場所有者の家族の名前は、超常現象研究者の要請により公開されていない。