【香港国際競走展望(2)】メインで日本勢迎え撃つ地元の英雄ロマンチックウォリアー ヴァーズは過去11勝の仏勢にも注目
【TPC秋山響の海外競馬解析】先週に続いて、8日に行われる香港国際競走の展望を。今週はGⅠ香港ヴァーズとGⅠ香港カップを取り上げる。 香港ヴァーズ(芝2400メートル)は過去5年で日本調教馬が3勝(うち一度はワンツー)。桜花賞馬でオークス2着のステレンボッシュはもちろん、まだGⅠ勝ちはないが2400メートルで重賞2勝を挙げるプラダリアもチャンスは十分だ。 海外勢で人気を集めそうなのはオーストラリアのウィズアウトアファイト(セン7=父テオフィロ)だ。 強烈な末脚が武器で昨年はGⅠコーフィールドC(芝2400メートル)とGⅠメルボルンC(芝3200メートル)を連勝してダブル制覇(同一年の達成は22年ぶり)。その後腱を痛めて休養していたが、前走11月のGⅠチャンピオンズSで約1年ぶりに復帰して3着だった。前走は距離不足(2000メートル)&相手も強すぎた印象(勝ち馬はコックスプレート圧勝のヴィアシスティーナ)。今回は叩いての上積みも見込めそうだ。あとは昨年も含め過去このレース11勝のフランス勢(イレジン、マルキザ)にも注目したい。 開催のメインレースである香港カップ(芝2000メートル)は、日本のリバティアイランド&タスティエーラVS地元の大スター・ロマンチックウォリアーという構図。 香港ではシーズン末となる今年6月の安田記念を制してGⅠ5連勝を飾ったロマンチックウォリアーは今シーズン初戦となった前走11月のGⅡジョッキークラブC(芝2000メートル)も相手に恵まれたとはいえ、他馬よりも5ポンド重い斤量を背負いながら4馬身1/4差の楽勝。順調な滑り出しを見せている。
東スポ競馬編集部