「食事の戦略」は人間関係を広げる“最高の武器”だ 「交友関係」こそ人生を豊かにする“最高の財産”
いま、日本経済は転換の局面を迎え、あらゆることでパラダイムシフトが求められています。 そういう時代だからこそ、人が出会って才能が出合い、その結果アイデアが生まれる、そのためにはワクワクする出会い(たくさんのKIZUNA)を生み出していきたいとの意味を込めて、この肩書きを使っています。(「はじめに 楽しく食事をしながら人間関係を充実させよう」より) だが実際のところ、人との絆を生むためには「誰と」「どの店で」「なにを」食べればいいのだろうか? 具体的に、どうすればいいのだろうか?
■人の輪は「食事」から広がっていく みんなで集まっておいしいものを食べ、おいしい酒を飲んで、楽しく会話する。その結果、お互いの距離が縮まって、そこからまた輪が広がっていく――。 それこそが自身の交渉術のすべてであると著者は言い切る。そのくらい「食事」は重要だというのだ。 さらにいえば、自分が主催した会が盛り上がり、食事をともにした人たちに「また参加したい」と思ってもらうためには欠かせない要点があるという。「どんな人が参加するか」「どの店を選ぶか」ということである。
なるほど、それらを満たした環境下でものごとをうまく展開させるためには、「楽しい会話」と「おいしい料理」が決め手になるはずだ。 だからこそ、「店選び」は非常に重要だという。“いい店”は、料理がおいしければいいというわけではない。 「店が醸し出す雰囲気、お酒、店のスタッフのもてなし力、コミュニケーション力」もまた重要であり、そうしたすべてを総括して「いい店」だということだ。 アメリカの心理学者のグレゴリー・ラズランの研究結果で「人はおいしい食事を共にすると相手に対して好印象を持つ」ことがわかっています。
おいしい食事を共にとると相手との距離感がグンと縮まるというのは、食事と音楽をフックにして人脈を広げてきた私は何度も経験しています。 食事は本当に大切なアイテムです。(136~137ページより) ■「会食の目的」を明確化する 当然のことながら、会食に際しては「目的」に見合った店を選ぶことが大切だ。そのため、まずはなにより「会食の目的」を明確にしなければならない。 基準のようなものがあるのなら知っておきたいところだが、著者の場合、「会食の目的」は次の4つに分かれるのだそうだ。