新型日産キックスに迫る! 斬新なデザインに、期待しかないワケとは
フルモデルチェンジした新型日産「キックス」の魅力&特徴を、小川フミオが考えた! 【写真を見る】新型キックスの全貌はこちら(104枚)進化したインテリアもチェック!
若々しい!
日産が北米試乗で発表した、新しいキックスが、日本でも話題を呼んでいる。これまでの“日産色”をきれいに払拭した、新世代のデザインの見どころは多い。 発売時期の関係から2025年モデルとされる新型は、雰囲気がとにかく新しい。まずフロントマスクで注目すべき点は、ミニバン「セレナ」で採用した横長のLEDランプを縦に並べたグリルイルミネーションを、横バーグリルとうまく合体させた新意匠だ。 横型グリルがフロントマスクの中心で、その上に4連LEDを横に並べてケースに収めたヘッドランプがあり、グリル下には力強い存在感を示すバンパー。 リヤのコンビネーションランプは縦型基本のL字が逆さまになった意匠。フロントとリヤに共通するのは、マットブラックのアクセントモールで、同じ質感のホイールハウスまわりのフェンダーガードと、ドア下のクラディングが、立体的な一体感を生んでいる。 リヤフェンダーのところで、ベルトラインが上にキックアップして、後輪まわりの力強さを演出するコンセプトは、従来のキックスからの連続性を感じさせる。なにより、オフロードテイストをセリングポイントにしたSUVとして、先述のブラックのモールドが、うんとパワフルさを強調。 2トーンの塗り分けも選べる。いいなぁと思う組合せは、グレー系の車体に、明るめレッド系のルーフ。そこのルーフに大型のグラスルーフがはめこんである画像が公開されていて、それを見ると、レッドの部分がルーフ四隅とピラーにおける細いアクセントになっていて、斬新だ。 従来のキックスからいっきにデザイン性が上がった、というのが印象的だ。旧モデルは、これまでの日産車のデザインアイデンティティにこだわりすぎていたのか……そこから大きく離れたのが好ましい。$20,000台のSUVにふさわしい、若々しさがうまく表現されている。