学生か否かがポイント?「お年玉は何歳までか」問題。あげるのをやめたきっかけは?
お年玉をあげなくなったのはなぜ?
次に、お年玉をあげなくなったきっかけについても聞きました。大きく5つに分けることができそうです。 ♦︎子どもが働くようになった、結婚をしたから 「子どもが就職した際に、就職祝いをして終わりにします」(50歳男性/その他) 「子どもが学生のうちはあげていましたが、勤めるようになり自身で収入を得るようになってからはやめました」(72歳男性/その他) 「子どもがアルバイトを始めたから」(58歳男性/営業・販売) 子どもが就職をすれば、自分で収入を得ることになります。その時点でお年玉は終わると考える人も少なくありません。「学生」と「社会人」という、明確な区切りがあることがわかります。また子どもが学生であっても、アルバイトを始めたらお年玉はなし、という考え方の人もいるよう。 「子どもが結婚し、所帯を持ったから」(69歳男性/公務員) 子どもが結婚をして家庭を持つまではあげていたが、結婚したのでやめたという人も。そのタイミングで逆に子どもがお年玉をあげる側に回ることも増えるのかもしれませんね。 ♦︎あげる側の金銭的な問題が発生したから 「甥っ子、姪っ子が5人もいてかなりの出費だったので、成人の日を迎えるお正月を最後にした」(62歳女性/主婦) 「自分が転職などで収入ダウンしたから」(53歳男性/その他) 「年金生活者となり余裕がなくなった」(76歳男性/その他) お年玉の金額には幅があるでしょうが、人数が多くなると負担も大きくなってしまいます。ずっとあげ続けるのは難しいので、「成人」などのタイミングを設定して終わりにした人もいます。 また転職をしたり収入が年金だけになったりすると、自分の生活にも影響が出てきます。お年玉をあげている場合ではない!と考えてお年玉をストップさせることもあるようですね。 ♦︎直接会う機会がなくなったから 「会わなくなった親戚には、わざわざ送るまでして渡すこともないかなと思った」(55歳女性/主婦) 「正月に集まらなくなったから」(46歳女性/その他) 「子どもや甥、姪が帰省しないときはあげない」(52歳女性/主婦) お年玉は直接渡すものと考えると、子どもや親戚の子とお正月に会わなくなったらあげなくなるケースもあります。わざわざ送ったり、誰かに頼んだりすることまではしない人が多数。子どもが大きくなると、お正月でも親戚の家に行くこともなくなってくるので、自然にフェイドアウトするイメージではないでしょうか。 ♦︎親戚と話して結論が出たから 「兄弟間ではお金が移動するだけなので、お年玉はいらないということにした」(51歳男性/その他) 「定年して仕事をしなくなったことから、親戚とも話をして一斉にやめた」(70歳男性/その他) 「相手の親族から、“気を使わなくていい”と断りがあったから」(37歳女性/その他) 兄弟や親戚に同じくらいの年齢の子どもがいれば、お年玉のやり取りはお金が移動するだけとも考えられます。親の立場で考えれば、出て行くお金と入ってくるお金が同じなので、いっそのことやめてしまおうと思うのでしょう。 またもらう側には子どもがいても、あげる側にはいない場合もあるでしょう。そうなるともらう側が遠慮してしまう場合もあるようです。ただもらう立場の子どもにとっては、「それは大人の都合じゃん!」と思われてしまうかもしれませんね。 ♦︎前々から決まっていたから 「最初から、高校卒業までと宣言していた」(79歳男性/その他) 「子どもに事前に言ってあった」(62歳女性/デザイン関係) お年玉は毎年のことなので、いつ終わるのかを先に伝えておくのもよさそうです。子どもも今年が最後かと覚悟ができますし、何より素直に受け入れられるのでしょう。 お年玉をいつまであげるのかは、あげる側にとって大きな課題には違いありません。区切りの付け方も、いろいろな考えがあるので正解はありませんね。そろそろお年玉を考える時期になります。もし区切りをつけることを考えているならば、今回のアンケートも参考にしてみてくださいね。
川崎さちえ