ブリストル便形状スケール＜『70歳からの腸活』より＞

◆「硬さ」 3つ目は硬さです。これは「ブリストル便形状スケール」を用います。下図にこれをまとめておきましたので、参考にしてください。 もっともよい形の便はタイプ4で、やわらかいソーセージ状となっていますが、バナナ状の便と表現する人もいます。日本で行われた調査によると、生活の質がよいと感じている人は、タイプ4が多いことがわかっています。 タイプ3～5は正常な便とされますが、日本人はここに6～7割の人が含まれます。タイプ1～2の便秘がちな便は2割程度、タイプ6～7の下痢がちな便は1.5割程度となっています。 男女差や年齢による差もあります。最近の若い男性には下痢ぎみの便が増えていて、40歳未満の健常な男性ではタイプ1と2が15％、タイプ5と6が3分の1を超えていて、女性に比べると明らかな軟便傾向になっています。

◆腸年齢がわかるチェックリスト 次に、あなたの腸年齢を計算してみましょう。下の表のAとBの質問に当てはまるものがあれば□の中にチェックを入れてください。Aについたチェックは+（プラス）、Bについたチェックは-（マイナス）です。 例えば、70歳の人でAのチェックが5つあり、Bのチェックが8つだとしたら、70+5-8=67（歳）となります。この場合、実年齢よりも腸年齢が3歳若いということになります。 逆にAのチェックが8つあり、Bのチェックが3つなら、70+8-3=75（歳）で、腸年齢は実年齢よりも5歳老けていることになります。 年をとると年齢を気にするようになる人が多いのですが、実年齢（暦年齢）を気にするのは意味がありません。 同じ年齢でも、体の機能が衰えて老化が進んでいる人もいれば、体の機能が同年齢の人たちに比べて若い人もいます。 この差にはいろんな要素がありますが、腸内フローラもその大きな要素の1つになります。　しかし腸内フローラは変えることができるので、腸年齢を若返らせることは十分可能です。 これからは暦年齢ではなく、体の機能がどのくらい若いかという生物学的年齢の時代です。70歳だからとあきらめることはありません。 ここまで読んだら自分の腸年齢を計算してみましょう。暦年齢よりも腸年齢が若ければ、その状態を維持していけばよいのです。あるいは、もっと若くすることも不可能ではありません。 逆に暦年齢よりも腸年齢が年をとっていれば、生活習慣を改善することによって、腸年齢を若返らせることができます。 ※本稿は、『70歳からの腸活』（エクスナレッジ）の一部を再編集したものです。