中国・蘇州で日本人親子が襲われた死傷事件で中国人の男を起訴…犯行動機は公表せず
中国江蘇省蘇州市で6月、日本人親子らが刃物を持った男に襲われて死傷した事件で、中国当局が、拘束した中国人の男を26日までに殺人と殺人未遂の罪で起訴していたことが分かった。複数の日中関係筋が明らかにした。 【写真】「くたばれチャイナマン」道路に全身たたきつけられた中華街の市長
事件は6月24日に発生。日本人学校のスクールバスを待っていた日本人親子が50歳代の中国人の男に刃物で襲われて負傷し、中国人女性の胡友平さん(当時54歳)が男を制止しようとして刺され、死亡した。日中関係筋によると、男は無職で、社会に不満を抱く市外の出身者という。ただ、現時点で中国側は、具体的な犯行動機や事件の背景を公表していない。
中国では9月にも、広東省深圳市で日本人男子児童(当時10歳)が刺殺される事件が起きた。事件を受け、日本外務省の岩本桂一領事局長が10月に訪中し、中国外務次官と会談。中国側は両事件について、「司法手続きは中国の制度にのっとって進む。真相解明をしっかり果たし日本側にも説明する」と述べたという。