ヤクルト塩見 1400万円ダウン 来季「具体的な目標の数字は控える。1年間完走で」2年連続の故障から
ヤクルトの塩見泰隆外野手(31)が11日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1400万円ダウンの5700万円でサインした。(金額は推定) 今季は5月11日の巨人戦で走塁中に左膝前十字じん帯と半月板を損傷し、手術を受けたため、以降は治療とリハビリに専念。結局、出場31試合で打率・267、3本塁打、8打点に終わった。昨年も下半身のコンディション不良から51試合出場にとどまった。 だからこそ自身8年目となる来季はシーズンを通じて戦うと語気を強めた。「今年、去年と2年続けてケガをして…。来年は1年間プレーできるように頑張りたい」。現在の状態は通常時の80~90%まで回復。「ダッシュだったり、打撃は問題なくやれています」と前向きな表情で明かした。 一時は故障箇所を直視できず、チームの戦いにも目を背けたと言うが、若い戦力が出てきた後半戦からテレビ画面を見始めた。「そういうところもしっかり勉強していればもっと良かったので、それは反省しています」と素直に頭を下げだ。 あえて具体的な目標数字も“封印”した。「ここ2年は散々だったので…。来季は1年間しっかり1軍でやれたら、またルーキーに立ち返って1軍でやりたい気持ちで向かうつもりです」。色紙にも「完走」と記すと「今年は1カ月半ぐらいしか(1軍に)いられなかったけど、来年はシーズン、ポストシーズンと全てやりきれたら」と続けた。そのためには中堅にもこだわらない。「今年は何もできずフラストレーションがたまっているんで、センターじゃなくても、どこでも出たい」。塩見が生まれ変わろうとしている。