SAGA久光スプリングス3連敗 パリ五輪代表の林琴奈を止められず大阪Mに完敗【SVリーグ女子】
バレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」女子は26日、大阪府枚方市のパナソニックアリーナなどであり、SAGA久光スプリングスは大阪マーヴェラス(大阪M)にセットカウント0―3(22―25、22―25、13―25)で完敗し、3連敗となった。通算2勝3敗。 ■SAGA久光スプリングスのスターティングメンバー 前節のヴィクトリーナ姫路戦で2戦連続のフルセット負けを喫したSAGA久光はアウトサイドヒッターのグレタ・ザックマリー(32)が復帰し、機動力のあるミドルブロッカーの渡邊彩(33)が今季初めて第1セットのスタートからコートに立った。オフェンスで主導権を握る算段で臨み、中島咲愛(25)やリベロの西村弥菜美(24)の再三にわたる好守を得点につなげてリードを奪った。それでも押し切れずに、20―18から3連続失点でひっくり返されて流れを失った。 初代女王を目指すSAGA久光にとって、競り合いでの「20点以降の戦い」はテーマの一つでもある。ましてや旧JTの大阪Mは昨季Vリーグの準優勝チームで、レギュラーラウンドを無傷の開幕22連勝で完走した強豪だ。手堅いバレーに定評があり、この日はパリ五輪代表で攻守の要でもある林琴奈(24)が今季初スタメンで登場。チーム全体での安定感がさらに増した。その林にはアタックで17得点(39打数)を許すなど最後まで苦しめられた。先に2セットを連取され、後がない第3セットはミスが相次いだ上に大幅な選手交代策も実らず、一方的になった。 SAGA久光のサーブレシーブ成功率は大阪Mより15ポイントも低い35・0%。攻撃の起点が定まりにくい状況が続き、ミスによる失点も大阪Mの「7」に対して、倍以上の「17」を計上した。勝負どころで踏ん張りきれず、酒井新悟監督(55)は「サーブに崩される展開が多く、各セット苦しい時間帯が続いた。お互いに粘りあるラリーの中で、最後、相手の攻撃を防ぐことができなかった」と振り返った。 【#OTTOバレー情報】
西日本新聞社