不正課金狙いの国際電話が多発、「中国大使館」名乗る自動音声も【トビラシステムズ調べ】
トビラシステムズは、「特殊詐欺・フィッシング詐欺」に関する調査結果を発表した。詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査を、2024年4月1日~30日の期間に行っている。
国際フリーフォンや国際ワン切りで課金させる手法に注意
トビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された番号の種別割合を見ると、2024年4月は「国際電話番号」の割合が前月から9.2ポイント減少し58.4%だった。
「固定電話番号」の割合は前月から微増し10.2%。「特定IP電話番号(050番号)」の本人確認が2024年4月より義務化されたことで、詐欺グループの利用番号が移行している可能性が指摘されている。
4月に確認された国際電話着信で特に多かった発信元番号は、アメリカ合衆国やカナダなどの北米地域、国際フリーフォン、イギリス、スリランカ、カメルーンが上位。「+1」から始まる北米地域の番号、「+800」から始まる国際フリーフォン(通話料金を着信者が負担する着信課金電話番号)からの着信では、日本語や中国語の自動音声ガイダンスで「中国大使館」「入国管理局」などを名乗る不審な電話が多発しているとのこと。
詐欺SMSについては、「宅配事業者」を騙る詐欺SMSが引き続き増加しており88.2%にまで達した。詐欺SMSの文面に悪用されたブランドでは、「d払い」「KDDI」「三菱UFJ銀行」「東京電力」などが多かった。
調査概要
・【調査対象】詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査 ・【調査時期】2024年4月1日~30日