県推計人口87万9617人 10年間で9万人減、自然減拡大続く、和歌山
和歌山県は、10月1日現在の県推計人口は前年同期より1万2003人(1・35%)減り、87万9617人になったと発表した。29年連続の減少。ここ1年間で生まれた子どもの数は5千人を下回り、自然減が拡大を続けている。 【人口減、防災どうする 和歌山県知事と紀南の市町村長が懇談の記事はこちら】 県人口は1995年には108万435人いたが、翌年から連続して減少。前年同期からの減少数は拡大傾向が続き、2022年に1万人を超えた。 14年の人口は97万2258人で、ここ10年間で1割近くの約9万人減少した。 減少拡大の主な要因は出生数の減。1997年までは1万人を超えていたが、その後、減少が続き、2005年に8千人、16年に7千人、19年に6千人を下回り、24年に5千人を切って4650人となった。一方、死亡数はおおむね増加傾向にあり、24年は1万4722人。死亡数の3分の1しか子どもが生まれていない計算となる。 出生数から死亡数を引いた自然減は1万72人で、減少数の84%を占める。 転出数から転入数を引いた社会減は1931人。減少は29年連続。転入数1万4034人に対し、転出数は1万5965人だった。 ■全市町村で自然減 人口増は1町 市町村では九度山町で人口が37人増えたが、ほか29市町村で減少した。最も減ったのは和歌山市で3505人。次いで田辺市の1165人、橋本市の874人となった。 自然増した市町村はなかった。自然減の多い方から、和歌山市3204人、田辺市852人、海南市625人など。 社会増したのは九度山町(129人)、岩出市(90人)、紀の川市(70人)、上富田町(69人)、日高町(53人)、太地町(50人)の6市町。社会減が最も多かったのは田辺市で313人、次いで和歌山市301人、御坊市253人となった。
紀伊民報