動機は不倫関係にある兄の妻にかけられた「呪い解くため」父親殺害の次男が証言 検察が指示役で兄の妻とみる「霊媒師JUN」に父親が呪いの集団の一味と教わる 宮城・柴田町会社員殺害事件 #5
弁護人: 「父はあなたに良くしてくれていたはずだ」 直哉被告: 「はい。私も父が大好きだった」 直哉被告が語った隆一さん殺害の経緯や思考は私たちが理解できる範囲を、すでにはるかに超えていた。 ■殺害の事実を知り、震え始めた敦子被告 弁護人: 「その後、敦子には伝えたのか」 直哉被告: 「兄が寝た後に『父を殺した』と伝えた。笑いながら『嘘でしょ』と言っていた。敦子には、『包丁などの処理を元夫にお願いしてほしい』と頼んだ」 弁護人: 「寝て起きた後は」 直哉被告: 「兄から敦子に『父と連絡が取れない、家の前で倒れている人がいるらしい』と連絡があった。敦子は『嘘でしょ、本当に?』と言って震え始めた」 弁護人: 「どう思った」 直哉被告: 「『命が助かったのにどうして震えるんだろう』と思った」 検察からも質問があった。 検察: 「命が危ないという状況は敦子にも知らせていたのか」 直哉被告: 「言ってはいない。自分のことなので、敦子は当然わかっていると思っていたし、自分で『呪われている』と言っていたから、呪われているのも知っていると思った」 ■殺害の動機は「敦子被告の呪いを解くため」 終盤、裁判官と裁判員の質問は「霊媒師JUN」と「呪い」に集中した。 裁判員: 「あなたは保険金などの目的は全くなく、『呪いを解くため、敦子被告のため』隆一さんを殺害したということか」 直哉被告: 「そう信じていただければ」 裁判員: 「JUNに会いたいと思ったことは。携帯電話の番号を知りたいなどと思わなかったのか」 直哉被告: 「あります。携帯電話の番号は、LINEでやり取りできれば知らなくてもよいと思っていた」 裁判長: 「敦子にJUNの話をしなかったそうだが、その理由は」 直哉被告: 「JUNには敦子の話も含め、かなりプライベートな話をしていた。敦子はJUNの知り合いなので、嫌がると思っていた」 裁判長: 「JUN=敦子とは思わないと言っているが、JUNは誰だと思っているのか」 直哉被告: 「サトウジュンイチだと思っている」
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