動機は不倫関係にある兄の妻にかけられた「呪い解くため」父親殺害の次男が証言 検察が指示役で兄の妻とみる「霊媒師JUN」に父親が呪いの集団の一味と教わる 宮城・柴田町会社員殺害事件 #5
弁護人: 「2022年12月に新型コロナにかかったとのことだが」 直哉被告: 「私と敦子がかかった。そのとき敦子が、『呪われているくらい体調が悪い』と言っていた」 弁護人: 「そのときも『霊媒師JUN』とLINEのやり取りをしていたのか」 直哉被告: 「していた。『敦子が呪われていると言っているが本当か』と聞いたら、JUNは『自分も呪いを食らったことがある。体調が悪いのは本当だと思う』と言っていた。それで、『敦子に呪いがかかった』と思った」 直哉被告はその後、2022年5月7日に県外に逃亡した実母のことを「霊媒師JUN」に相談したという。このとき直哉被告は、敦子被告に呪いをかけているのは実母ら「呪いの集団」だと考えていた。 直哉被告: 「2023年1月に、実母のことをJUNに相談した。JUNは、『実母には裏で手助けをしている人物がいる』と言っていた」 弁護人: 「その後は」 直哉被告: 「2月に入り、JUNから『隆一さんも実母を助けている』と教えられた。『呪いの集団』に父が加わっているという話には、強い疑問があった」 弁護人: 「それはどうしてか」 直哉被告: 「父が敦子に悪意があるとは考えられなかったから。『本当ですか?』と聞くと、JUNは『間違いないと思う』と言ったので、『信じられないが、JUNがそう言うなら間違いないのだろう』と思った」 この後、検察に「実母を殺さなかった理由」を尋ねられ、直哉被告は「実母は東京方面に逃走していたため、都会は防犯カメラが多く、殺したらすぐに捕まってしまうと思った」と答えた。 ■父親殺害は「霊媒師JUN」に指示されていない 弁護人: 「殺害の話はJUNにはしたのか」 直哉被告: 「していない。JUNはあくまで情報を教えてくれる人」 弁護人: 「自分で考えて、『殺さなければならない』と思ったのか」 直哉被告: 「そうだ。JUNには呪いについて教えてもらっているだけ」 弁護人: 「供述調書によると、検察の取り調べには『殺害を指示された』と言っているようだが」
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