動機は不倫関係にある兄の妻にかけられた「呪い解くため」父親殺害の次男が証言 検察が指示役で兄の妻とみる「霊媒師JUN」に父親が呪いの集団の一味と教わる 宮城・柴田町会社員殺害事件 #5
弁護人: 「実母からされたことで覚えていることはあるか」 直哉被告: 「実母の機嫌が悪いと、パチンコ屋の駐車場に停めた車内でひたすら殴られ続けた」 弁護人: 「他には」 直哉被告: 「実母がパチンコをしている間、『後部座席で見つからないようにしていろ』と言われた。店員に見つかって、トランクに入れられたこともある。兄と自分をホテルの浴室に閉じ込めて、自分は男性と性行為をしていることもあった」 弁護人: 「実母は普段、家にはいなかったのか」 直哉被告: 「売春をしていたこともあり、2~3週間くらい家を空けることがあった。自分は掃除や洗濯など家事全般をやっていた。家事を忘れると、『クソの役にも立たねぇな』と言われていた」 弁護人: 「食費などの金は」 直哉被告: 「一週間で2000円。実母には『弁当を買え』と言われていたが当然足りないので、一袋に7~8本入った120円くらいのスティックパンを買って、一食一本で暮らしていた」 弁護人: 「学校には行っていたのか」 直哉被告: 「中学には最初は通っていたが、同級生に『カメムシ』『臭い』などと言われて居場所がなくなった。相談した教師には全身に消臭剤をかけられた」 ■悲惨な生活で芽生えた感情、そして不倫へ 弁護人: 「敦子被告に助けられたのは中学2年のときか」 直哉被告: 「そうです。敦子のアパートで暮らした」 弁護人: 「助けられて、母のように思っていたのか」 直哉被告: 「実母のせいで『母』という言葉には嫌悪感を持っていたので、母というより味方だと思っていた」 弁護人: 「その後、恋愛感情が芽生えたのか」 直哉被告: 「そうです。2019年か2020年頃に敦子に想いを伝えた。『霊媒師JUN』と知り合う前」 弁護人: 「不倫関係となったのは」 直哉被告: 「それも『霊媒師JUN』と知り合う前」 弁護人: 「兄の妻との不倫はまずいとは思わなかったのか」 直哉被告: 「考えたことがないわけではないが、兄は敦子に暴力をふるうこともあったし浮気もしていた」
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