ECの決済手段に「ビットコイン」など暗号通貨を導入するメリット+注意すべきポイントを解説
決済手段に暗号通貨を取り入れるメリット
暗号通貨を決済手段に導入することで、競合企業に対する競争力の維持や新規顧客の獲得だけでなく、さまざまなメリットが得られます。 □ 決済手数料の削減 従来のクレジットカード決済に比べ、暗号通貨の取引手数料は大幅に削減されるため、企業は決済手数料としてかかるコストを最大80%圧縮できます。手数料の削減によるコスト効率の向上は、取引量の多い事業者や利益率が低い事業者にとって大きなインパクトをもたらすでしょう。 □ キャッシュフローの改善 暗号通貨の支払いは数分、あるいは数秒で取引が完了することが多いため、クレジットカード決済や銀行振込でたびたび見られる決済遅延と比較し、事業者は資金の流動性が高くなります。特に事業運営において資金を迅速にやり繰りする必要がする事業者にとって、キャッシュフローの改善につながります。 □ セキュリティ強化 暗号通貨の基盤であるブロックチェーン技術はセキュリティ面の安全性が高く、ネット上の取引の詐欺やチャージバックのリスクを軽減するのに役立ちます。
ブロックチェーン技術により、オンライン上の複数の場所で同じデータを保存し、管理する「分散型台帳」にデータが記録されるため、透明性が確保されやすく、第三者による改ざんや偽造がほぼ不可能となります。このため、不正利用によるECサイトの売り上げの取り消し、つまりチャージバックの発生を防ぐことにつながります。事業者の損失を避けたり、トラブルや不正請求を処理する負担を軽減することに寄与します。
□ グローバルな顧客基盤の構築 自社ブランドをグローバルに展開する際、通常、企業は国境を越えて商品を販売する際の手数料や為替問題、国際的な銀行システムによる遅延といった懸念が生じますが、暗号通貨なら、世界中どこからのアクセスでもすぐに顧客からの決済を受け入れることができます。 これは、従来の銀行システムの信頼性に疑問を持っていたり、アクセス率がまだ高くない新興市場への進出をめざす企業にとって特に有益です。 暗号通貨による決済を可能にすることのメリットは、手数料の低減、決済のスピードアップ、セキュリティの強化、アクセス性の高さによりグローバルな顧客基盤を構築しやすいことなどがあげられます。 暗号通貨の導入前後でたとえ顧客数が変わらない場合としても、それ以外のメリットが数多くあるため、事業者にとって魅力的な選択肢となります。