2ヶ月ぶりのSUPER GT。重要な夏の2連戦のひとつ目が始まる
こうして3レースを終えて、それぞれ勝者が異なるのだが、開幕戦を制した36号車がRd.2富士、Rd.3鈴鹿ともに上位に食い込む走りをみせてランキング首位を独走。それを7ポイント差で3号車の高星/三宅が追うという状況となっている。
SUPER GTでは獲得ポイントに応じて課せられるサクセスウェイトのルールがあるが、特にGT500の場合は搭載量が50kgを超えた車両は、その一部を重りではなく燃料リストリクター制限される形が導入される。今回はその対象が36号車、3号車、37号車の3台。長いメインストレートを持つ富士スピードウェイでは燃料リストリクター制限が入ると、かなり苦しくなる傾向があり、特に36号車は4戦目にして制限が2段階目に入るため、上位に食い込むのがより難しくなる。
そういった状況下で、今回の富士と次戦の鈴鹿で、どれだけポイントを稼いでくるか。ここが注目ポイントとなるだろう。
その一方で、開幕3戦を終えて思うように結果を残せていないチームもいる。今回はサクセスウェイトの差が車両ごとによって大きく出始めており、サクセスウェイトが軽いマシンにチャンスが出てきそうだ。その分、ここでしっかり結果を残してポイント差を詰めないと、後半戦での巻き返しが厳しくなってくる。
また開幕戦から上位争いをしているホンダ勢も、3戦を終えて勝ち星がない状況。この8月の連戦でシビックTYPE R初勝利を掴みたいところだろう。
今回の富士と次回の鈴鹿がどのような結果になるのか……チャンピオン争いを占う上では目が離せない1戦となりそうだ。
GT300『独走ムードになりつつあるmutaを止めるのは?』
GT300クラスも開幕戦を制したNo.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が絶好調。昨年はシーズン中に2位フィニッシュを3度経験し、年間ランキングも2位に終わり、2人にとっては悔しいシーズンとなった。
だが、今季開幕戦では、その悔しさを強さに変えて優勝。Rd.2富士以降も上位フィニッシュを続け、Rd.3鈴鹿では2位表彰台を獲得した。