“バーチャル遊具”やペットボトルロケット 日本科学未来館で「祭エンス」
THE PAGE
政府は「発明の日」(4月18日)の前後1週間を「科学技術週間」と位置づけている。4月23日、24日には東京都が日本科学未来館で「TOKYOふしぎ祭エンス2016」を開き、普段あまり科学と縁がない都民や子どもたちが科学の楽しさを体験した。
自分で作って広場で発射
同イベントは首都大学東京との共催。7階フロアでは、東京都医学総合研究所による「脳の働きとDNAの仕組み」を学ぶコーナー、首都大学東京の学生と一緒にロボットを操作するコーナーなどのほか、パソコンでコントロールできる紙飛行機づくりコーナーでは子供たちが遠くまで飛ばせるように熱中していた。 同会場は親子での参加者が目立ったが、同伴の親も一緒に興奮していたのが「ペットボトルロケット」のコーナー。製作した後、隣接する広場で実際に発射することにもチャレンジした。
今回製作したロケットは1.5リットルの廃ペットボトルを再利用したもので、水500ミリリットルが燃料。担当職員によると、1.5リットルペットでロケットをつくると100メートル飛ばすことができるそうだが、今回はスペースの問題や子供たちが体験するといった事情から、空気や水の量を調整して5メートルほどの飛距離までしか飛ばないように調整したという。それでも子どもたちは自分がつくったペットボトルロケットが飛んでいくのを見て大喜びだった。
1階フロアには“バーチャル遊園地”と題したmotionVR映像を用いたバーチャル遊具を体験するコーナーが設けられ、日常では味わえない不思議な世界を楽しんだ。学生が優しくレクチャーしてくれる電子工作教室や化学実験教室では、普段は尻込みしてしまうような難しいものづくりにも挑戦した。
またステージでは、防災科学研究所の職員が扮する架空の研究者「Dr.ナダレンジャー」のパフォーマンスに歓声を上げた。 (小川裕夫=フリーランスライター)