半年使って実感。モンベルが発明した寝袋は縫い目がないのに窮屈じゃない!高コスパな名作です
■シームレスでも窮屈じゃない
モンベルの寝袋は、繊維が斜め方向に伸びる性質と糸ゴムを組み合わせることで最大伸縮率135%を誇ります。体に沿うような感じなので、あたたかい空気を逃がしにくいこともポイント。 でも、縫い目がない=糸ゴムを使っていないとなると、ストレッチ性はどうなるの? そんな疑問を解決する答えが寝袋の内側にありました。 外側は縫い目がなくても、内側にはしっかり糸ゴムが縫い付けられているではありませんか! 内側だけなのは不安でしたが、潜り込んで手足を動かしても窮屈な感じはほとんどなく、ほどよくフィット。旧モデルに似た寝心地です。
■噛みにくく、勝手に動かないスライダー
寝袋選びでは保温力だけでなく、ファスナーのデキも評価すべきポイント。 どんなに眠くてもファスナーが噛んだら、その噛みを解消しないと寒くて眠れなくなるし、しかも眠いものだからうまくファスナーの噛みを修正できずにイラッ…という悪循環。 「シームレス ダウンハガー800」シリーズは、生地を噛みにくく、動いたときに勝手に開くことのないオートマチックロック・ジッパーを採用しています。これ、スムーズに動くし、たとえ生地を噛んでもリカバリーしやすいように感じます。 「#5」は真冬の雪中キャンプでは心もとない保温力ですが、関東の平地であれば3月から12月半ばまで対応する実力を有しています。 おまけに表側には縫い目がないので、シームレスじゃない寝袋に比べるとダウンが飛び出る確率は半減するわけで、かなり長く使えそう。 「シームレス ダウンハガー800 #5」は年間の稼働率が高いうえ、スパイダーバッフルシステムという発明により長寿命という、コスパ的にも大満足なプロダクトに仕上がっていました。
<取材・文/大森弘恵 撮影協力/モンベル>