トランプ氏長男がグリーランド訪問へ、自治政府首相は独立を主張
(ブルームバーグ): トランプ次期米大統領の長男、トランプ・ジュニア氏は今週、デンマークの自治領グリーンランドを訪れる予定だ。同島を巡っては、トランプ氏が数週間前、米国が所有し管理することは「国家安全保障にとって絶対に必要」だと述べ、米国が購入することに意欲を見せていた。
グリーンランド自治政府の高官によると、代表団が6日に首都ヌークに到着し、トランプ・ジュニア氏は7日にグリーンランド入りする予定だ。
今回の訪問は「私的な」もので、トランプ・ジュニア氏は公式な会合の予定はないという。同氏は、次期米政権において正式な役割をになっていない。
グリーンランド自治政府のエーエデ首相は8日にコペンハーゲンで予定されていたデンマークのフレデリック国王との会談を延期した。エーエデ氏はかねて、グリーンランドの独立を主張。新年の演説ではその主張をさらに強め、「他国との協力や貿易関係をデンマーク経由のみで続けるわけにはいかない」と述べていた。
一方、トランプ氏のアドバイザーであるイーロン・マスク氏は6日、「グリーンランドの人々が自分たちの未来を決定すべきであり、米国の一部になりたいと思っているだろう!」とソーシャルメディア、X(旧ツイッター)に投稿した。
原題:Trump Jr. Plans Surprise Greenland Visit Amid Independence Push(抜粋)
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Sara Sjolin