「オレの彼女は超アムロ」えええ……マジで………? クルマCMの迷コピー謎コピー傑作選│1990年代~2000年代編【10年前の再録記事プレイバック】
■クルマCMはコピー命!コピーライター艱難物語
「クルマのCMはコピーが命です」。大手広告代理店で、長年クルマのCM製作に携わってきた広告マン氏の弁である。 「ケースバイケースですが、ニューカーのCM製作では、だいたい3チームを編成し競い合わせていました。各チームが、最終的なコピーを決めるまでに、だいたい30から40本のコピーを考え、絞り込んでいます」 3チーム合わせると、1台のCMを作るのにおよそ100本のコピーが考えられるわけだ。そして世に出るのが、おおむね100分の1の確率で選ばれたコピーということになる。 もちろん、「そのクルマを一発で表現できるコピー」が理想なのだが、なかなか思うように出てくるものではないらしい。コピーライターは、生みの苦しみで絞りだしている。 そうして決まったコピーだが、本当にいいと制作側が納得できるのが10本に1本くらい。そして、いいのができたと思っても、スポンサーである自動車メーカーの担当者が気に入らなければお蔵入り。コピーライターってつくづく大変な職業なんですね。 (写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)