「2歳になっても言葉が出ない」「これは明らかに遅れているぞ」息子の“発達障害”発覚…倉持由香(32)が語る、長男が「自閉スペクトラム症」と診断された経緯
「おむつをすぐ脱いじゃうんです」育児生活での“苦労”
――今湊さんは3歳ということですが、生活で大変なことは? 倉持 おむつをすぐ脱いじゃうんですよね。感覚過敏があって、用を足すとおむつを脱いじゃったり。なので、なかなか目が離せません。洗濯をしに別の階にいたりするとリビングが大惨事になったりして(笑)。 あと、寝かしつけに3、4時間かかるので、それはかなりえぐられますね。睡眠障害なのか、どんなに昼間遊んで疲れていても寝るのが0時を過ぎちゃうんですよ。 一緒に寝ないと寝室から出てきちゃうんで、絵本を読んだりとか、お絵描きを一緒にしてあげたりとかして、4時間です。だから今日もちょっと眠いです(笑)。 ――お出かけは2人だと難しいですか。 倉持 私1人だと無理ですね。体重がもう14キロあって力も強いから、暴れると私だけだとどうにもできないので。あと、公園とかでも遊具の順番を待てないから他の子とトラブルになりやすいのもあって、出かけるときは基本的には夫と3人です。
この先の不安と後悔でワーッとなってしまい…
――倉持さんも最初はショックを受けたということですが、どのようにして湊さんの特性を受け入れていったのでしょうか。 倉持 診察室で自閉スペクトラム症の可能性を指摘されたのが去年の暮れも暮れ、12月28日とかだったんです。そのままどよんとした気持ちで年越しをして、1月はメンタル不調で動けなくなってしまって。「私が悪かったのかな」とか「この先どうすればいいんだろう」とか、この先の不安と後悔でどうしようもなくなってしまったんです。 お受験に成功してエリートになってほしいなんて思ってもなくて、ただただ、「パパ、ママって言われたい」とか、3人で手をつないでお散歩行ったり、いずれはランドセルを背負ってあの小学校に通うのかなとか、思い描いていた育児が全部音を立てて崩れていくような気がしてしまって。 実際、特別支援学級や特別支援学校に行くとなったら引っ越しが必要だったり、私が仕事を辞める必要があるんだろうかとか、そういうことでワーッとなってしまって、ベッドから起き上がれなくて。家事も何もできなくなっちゃったんです。 ――夫のふ~どさんはどのように受け止めていたのでしょうか。 倉持 その夫の一言でハッとしたんですけど、それがまた、プロゲーマーの彼らしい言葉だったんです。 〈つづく〉 撮影=杉山秀樹/文藝春秋 「一生ママって呼ばれないかもしれない」2歳息子が“発達障害”と診断され絶望…落ち込む倉持由香(32)を救った、プロゲーマー夫の“的確すぎる言葉” へ続く
小泉 なつみ
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