「ケニアに行った日本人が?」「意外なことで現地の有名人に…」最後に手にした巨大魚に感動…。「興奮でガタガタと震えだしました」
目的地へのバスチケットを探しつつ、街を散策
重たいバックパックを置いて身軽になった私は、さっそく目的地であるトゥルカナ湖へ向かうためのバスチケットを探すために街を散策します。ですが簡単には見つからず、ひたすら歩き回って聞き込みをし、何とか目的地までのバスチケットを購入しました。 ちなみに、旅人界隈では治安がすこぶる悪いことで知られるナイロビですが、私がバスチケットを求めて街を歩いた感想は、特筆するほど治安が悪いという印象はありませんでした。もちろん、私たちが住む日本とは安全の前提条件がそもそも違いますが、ナイロビのダウンタウンでは、通りに露店がずらっとひしめき合います。 ナイロビ市内の露店は朝から開店し、夜は22時くらいまで営業しています。しかも、日曜を除いて毎日開催しているので、目立った犯罪などは人目が多すぎて逆に難しそうでした。その半面、スリには気を付ける必要がありますが、これに関しては対策次第で未然に防げるので問題ありません。
夜は雰囲気が一変、発砲事件も発生…。
そんなナイロビですが、22時以降は極端に人が減り、どんよりとした怪しい空気が街を包みます。ホテルやレストランも軒並み鉄格子を閉めて外から入れないようにするので、やはり危ないのでしょう。 実際私が滞在するホテルの真下で警官が発砲する事件が起こりましたし、基本的に夜間にふらふらと外出しても危険でない国のほうが圧倒的に少数ですそう思うと、私たちが住む日本がどれほど安全な国なのか、思い知らされますね。
目的地のトゥルカナ湖畔の町へ、いざ出発!
いよいよ、目的地でもあるトゥルカナ湖畔へ移動です。バス乗り場へ到着すると、すでに多くの乗客が待っていましたが、なぜかほとんどに人が分厚いダウンやジャケットを持っています。ナイロビの日中は、連日30℃を超える暑さです。「こんなに暑いのに、どうしてだろう?」ちょっと疑問に思いはしたものの、深く考えることをしませんでした。この楽天的な認識の甘さにより、十数時間後にひどい目に合うとは、この時点では思いもしませんでした…。 バスは定刻より3時間ほど遅れて出発しました。人口密集地域であるナイロビを抜けると、人工物は視界から消え、乾燥した草原が広がります。数時間に一度、それなりの規模の町で乗降する以外は暇な時間が続きますが、少しづつ風景がアップダウンの激しい山間部へ変わっていき、日が傾くにつれてだんだんと肌寒くなってきました。