駿河メイ、8年ぶりの『我闘雲舞』後楽園大会で頂点を目指す決意表明!師匠さくらえみへ「我が子に刺される覚悟をしてて欲しいです」
「練習で声を出せって言われたら、自分が思ってる声の出し方の10倍をやってみる」
――メイ選手は表現力も含めて、どんなふうにして言えるように克服してこられたんですか、 表現力…なんですかね… ――やってみようみたいなところからですかね。 とりあえずやってみるっていうのは、ものすごく大きいと思いますね。例えば練習だと、「声を出せ」って言われたら、自分が思ってる声の出し方の10倍をやってみる。そうすると、うるさ過ぎたらうるさ過ぎたで、そこから減らしていけばいいじゃないですか。でも、小さすぎると、そこから同じことしか注意されないんですよ。まだ出さなきゃ駄目だよ、まだ足りないよって。声の出し方こういうのだよって、1個言われたことに対して、ステップが5個必要になってくるんです。でも1回、100突き抜けちゃえば、突き抜き過ぎたら減らせばいいだけなので、その注意は1回で終わるので。そういう、何でも一旦オーバーにやる、やりすぎる。 ――やりすぎることがある意味コツ。 そうですね。 ――確かにやりすぎても1回だけの注意で済むから、そっちの方がいいですよね。 そうなんですよね。それは、すごく思いますね。 ――プロレス界に入ってから身につけたんですか。 でも、やりすぎるのは昔からかもしれないです(笑) ――負けず嫌いなんですね。 ものすごく負けず嫌いなんです。幼稚園のリレーで、皆ワーッて走ってるんですけど、自分は全力出してるのに負けて。部屋にこもって号泣していました(笑) ――ご自身の中ですごい努力してきて、さっきのオーバーにやってみるというところが、リミッターを外すみたいな感覚なんですかね。 と思いますね。初めて出る団体だとか、初めて会う方がほとんどじゃないですか。その中で、ちょっと出しちょっと出しというのは、プロレスにおいてもう通用しないかなと思っていて。ちょっとずつ知ってもらおうとかだと置いていかれちゃうし、埋もれれちゃうので、第1印象が全て (笑) ――メイ選手のすごい大きなストロングポイントだなと思いますね。 ありがとうございます。様子見はしないですね試合において。 ――やはり覚悟みたいなものなんですか。 確かに、決めているところはありますね。やはりプロレスって人がいて成り立つじゃないですか、人が二人いると、どっちかが、ご挨拶じゃないですけど、先制を出す場面があるじゃないですか。最初は様子を見合って、どっちが先に手を出すかじゃないですけれども、そこの面では、絶対に、最初に私から挨拶をするという気持ちはある。 ――そういう選手って、何人かプロレス界にいらっしゃるなとは思います。例えば、男子では黒潮TOKYOジャパン選手は確かに持っていくのは強い。 私ですっみたいな(笑) メイ選手の試合を見ていると、楽しくなる人が多いと思うんですよね。 はい。そう言ってくださいます。 ――みんなに元気を届けるというスタイルは、すごくいいなと思いますし、憧れの存在になっているんじゃないかなと思うんですよね。 それこそここ2年ぐらいで、同じプロレスラーから、「憧れます」と言っていただくことが多かったり。最近、後楽園デビューを目指しているカホ(仮)も、メイさんに憧れてプロレスラーになりましたって言ってくれたり、増えましたね。 ⑤影響を受けた選手 ――先輩たちをも味方にしちゃう能力や、もう行っちゃおうという気持ちは強みですね。 でも最初は、ちょっと陰に隠れながらモジモジしてましたね。 ――でもそれをぶち破れたきっかけは、何かあったんですか。 きっかけは、引退されたんですが、希月あおいさんに出会ったことが大きいです。 ――希月さんから教えみたいなのは何かあったんですか。 あおいさんは、日常がテーマパークというか(笑)、生きてるだけでテーマパークのような。本当に、自分も楽しんで、みんなを照らす力が、すごい才能に溢れていらっしゃるので。あおいさんと過ごすにあたって、大人だけどこんなに明るくていいんだみたいな。 ――表現力が、やはりすごかったなっていうところはあります。 最初はプロレスって笑っちゃいけないとか、汗水流して泥臭く、戦うとかのイメージが強くって。自然と明るい自分に蓋をしていた部分があったんですよ。でも、あおいさんを見るとそうではなくて、試合中も楽しかったら、イェーイ!きゃははーっと笑う。怒った時は、むっとされます。表情がコロコロ変わる、これが喜怒哀楽!これっていいんだ、出していいんだっ!と。 ――そこに触発された部分が大きかったんですね。 そうですね。本当、そのままの自分でいいんだなって感じさせてくださったのは、あおいさんです。 ――あとさくら選手もこの間おっしゃっていたんですけど、メイ選手が練習する、帰るだけじゃなくて、その間にちゃんとお化粧をするっていう習慣ができてと聞きました。 そうですね。実際、外見を意識するようになったのは、赤井沙希選手の影響が大きいですね。同じ京都出身ですごく妹のようにかわいがってくださって。そういう面で、お化粧をして教えていただいたりだとか、メイちゃんもっとここにラインを引いたら似合うんじゃないとか、客観的に自分の見た目を教えてくださったのが赤井さんでした。そこからすごく意識が変わりました。 ――でも確かに少女から大人の女性になる感じがしますね。 本当に昔は、さくらさんから村娘って言われていたので。(笑) ――村娘(笑) 市ヶ谷チョコレート広場の村娘っていう。 ――それだけ成長してきたっていう部分が、プロレスラーとしてのジャンプアップもありましたし、そういう1人の女性としてもの成長をファンの皆さまも感じてると思います。 本当ですか。嬉しいです。 【インタビュー後編へ続く】 <インタビュアー:山口義徳 / プロレスTODAY総監督>
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