<楠木ともり>新シングル「シンゲツ」インタビュー TETSUYA(L’Arc-en-Ciel)プロデュースに「感無量」
TETSUYAさんとやり取りする中で楽曲のイメージが具現化していった。
「TETSUYAさんがこれまで手掛けられた楽曲のこういうところが私が好きで……とサウンドについてお話をして、作っていただきました。自分が考えていたよりも遙かにすてきな楽曲を作っていただけたんです。データをいただいた時、TETSUYAさんの声で仮歌が入っていたんです。今、とんでもないものを聴いている!となって……。スッと入ってくるメロディーライン、力強さの中にある切なさ、ドラマチックなところがあり、私が歌うことを想定してバランスを考えてくださったのか?という印象がありました。この曲が発表された際、TETSUYAさんが、私の声を聴いて、曲を作ってくださったことをコメントされていて、そうだったんだ!と後で知りました。恐れ多くて、『私を想定して作ったんですか?』とは聞けないですから(笑い)。レコーディングのディレクションをしていただいたり、コーラスでも参加していただき、手厚く全てプロデュースしていただき、なんてすてきな方なんだろう!と改めてファンになっちゃいましたね」
楽曲の中の“楠木ともりらしさ”をどのように感じたのだろうか?
「重めというよりは、キラッ、パキッとした音色が使われていて、ベースはドライブ感があって、すごく動いているのですが、重すぎない音色の印象があり、女性ボーカルであることを想定してくださっているのかな?と感じていました」
◇「ハミダシモノ」を受け継ぎつつ
楠木さんは、常に挑戦を続けている。「シンゲツ」でも挑戦があった。
「当初は『ハミダシモノ』のようなバンドサウンドで、声をしっかり張るような歌い方を想定していましたが、原作の秋先生からは、もう少しはかなさがほしいというリクエストをいただき、ボーカルワークをブラッシュアップしていきました。声を張る曲ではあるのですが、パキッとしすぎずに、少し切なさとかはかなさも出していこうとして、プリプロでも何度も調整して、歌い方を定めていきました。いつもとは違う歌い方なので、ここはどうまとめよう?となった時、TETSUYAさんにアドバイスをいただき、夢のような時間でした」