片山義章選手(No.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)「ロベルトならやってくると信じてた」 | SUPER GT 2024 第3戦 鈴鹿【SUPERGT あの瞬間】
── 公式練習の時点では15番手でしたが、その後の予選で大きく躍進して最終的には5番手に。この要因は?
片山:基本的に、ヨコハマタイヤ勢がみんなすごく苦戦してたと思うんです。そこで僕たちは大きくセットを変えて予選に向かったんです。それがすごくしっかりはまって、予選でタイムが出せたことが、すごいいい結果に結びつきました。ほんとにチームのみんなのおかげだと思います。
── 今シーズンは新たにフェラーリ296 GT3を投入。この車両には、どんな強みがありますか?
片山:コーナリングがすごく速く、直線も速い。バランスがすごく取れているクルマだと思います。ブレーキもコーナリングもいいし、直線もいいという感じ。BoPもいろいろあるので、どこかが突出していいっていうところはないんですが、バランスが取れているクルマなので、いろんなサーキットでしっかり結果が残せるんじゃないかなと思っています。
── 決勝ではどういう戦略をもって臨んだのですか?
片山:僕はすごくスタートが得意なので、担当することになりました。作戦的にはやっぱり前(のクルマ)にしっかりついていくということで……。タイヤの特徴の差もあるので、なんとか前についていけば、(ピット作業後)ニュータイヤになったときにしっかり巻き返しができるんじゃないかというのがチームの予想でした。なので、抜けなくてもついて行ってくれという指示の下、僕のスティントはしっかり仕事はこなせたのかなと思います。後半(第2、第3スティント)のロベルト選手にもしっかり仕事をしていただいて。ピットワークもすごく良かったので、作戦的には奇抜な作戦も採らず、しっかりとした普通の作戦でレースを完走できたと思います。
── オーソドックスな作戦を採るなか、戦いに影響を与えやすいタイヤのメインフォメーションなどをチームには伝えていたのですか?
片山:タイヤが厳しくなったら、逐一報告しろと言われてましたね。それがやっぱり(レース展開に)活きてくると思ったので、ロベルト選手にはしっかり情報を伝えました。ただ、(第2スティント以降は)ニュータイヤなんで、やっぱりある程度はマイル的にも余裕があったんじゃないかと思います。まぁ、(ムンタンは)素晴らしいドライバーだし、タイヤをしっかり残して最後までいいタイムで走り続けたので、そこはもっと見習って勉強したいなと思いました。