【陸上】CASがドーピング違反疑いのあるブラジル3選手のパリ五輪出場を認める「例外的な状況」
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は7月26日、ドーピング違反の疑いでアスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)から資格停止の決定を受けていたブラジルの3選手について、パリ五輪の出場を認める裁決を行ったことを発表した。対象選手は女子砲丸投のL.アヴァンチ、男子競歩のM.B.ゴンカルヴェス・ドス・サントス、男子短距離のH.G.ベゼラ。 アヴァンチとゴンカルヴェス・ドス・サントスはともにブダペスト世界選手権に出場し、南米選手権ではメダルを獲得した実績を持つ。ベゼラは男子4×100mリレーに登録されており、100mで今季10秒13の自己記録をマークしている。当該選手に関して、CASの委員会は「まことに例外的な状況」(truly exceptional circumstances)として出場を認めている。 CASは五輪開催期間中、パリに臨時事務所を開設。五輪開催期間中に、発生する紛争を迅速に解決するためのアドホック部門が設置されている。また、CASアンチドーピング部門も置かれ、国際検査機関から照会されたすべてのドーピングに係る事案を取り扱っている。
月陸編集部