盗まれたお金が返ってこない理由と、お金を守る方法【金融教育プランナーが解説】
子どもに教えたい「身近なお金の疑問、トラブル」を、金融教育プランナーの盛永裕介氏監修の書籍『子どもにもできる資産形成 いますぐ知りたいお金のしくみ』(マイクロマガジン社)より一部を抜粋・再編集(監修者による加筆・修正等を含む)し、解説します。 都道府県「子どもの教育費」ランキング
お金を盗まれた!泥棒が逮捕されたら返ってくる?
盗まれたお金は返ってこないと思ったほうがよいでしょう。 泥棒が捕まると、裁判が行われます。裁判は大きく刑事裁判と民事裁判に分かれています。刑事裁判は、罰を決めますが、その中に「窃盗したお金を返金しなければならない」という規定はありません。民事裁判では、泥棒はお金を返さないといけないと決めることができます。 しかし、裁判官や警察官がお金を取り返してくれるわけではありません。そのため、お金が返ってこないことが多いのです。
銀行から勝手に引き出された被害額は返ってくる場合も
通帳と印鑑、またはキャッシュカードを盗まれたり、偽物のキャッシュカードを使ったりして銀行からお金を引き出された場合、銀行が全額または一部を負担してくれます。 ただし、盗まれた方の不注意が原因でお金を引き出された場合、銀行はお金を負担してくれません。 盗まれた方の不注意(過失)とされること ・暗証番号を誰かに教えた ・暗証番号をカードに書き込んでいた ・生年月日や住所、電話番号、自動車ナンバーなどを暗証番号にしていた。そして、保険証、運転免許証など身分証と一緒に持ち歩いたり、保管していた ・誰かに通帳などを渡した ・通帳などを人の目につきやすい場所に置いていた ・通帳と印鑑を一緒に保管していた など 被害に遭わないためのポイント 通帳と印鑑は離して保管しましょう! 暗証番号は、誕生日や住所など個人情報から予想できるものにしてはいけません
失敗しづらい投資先はどうやって見つける?
投資では、「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」という言葉がよく使われます。リスクは危険という意味ではなく、お金の動く幅(変動幅)を指します。 リスクが高い(ハイリスクな)投資先は、たくさんお金を得られるかもしれないし、大きく損をするかもしれないということです。リスクの高さは自分で判断しなければなりません。 投資先の業績や景気、金利から、政治や天候、災害までいろいろなことが影響してきます。まずは、毎日、新聞などを見て株などの数字がどんな風に動いているかを調べるようにしましょう。