いきなり「フェンディ」にキュンキュン、捕まらないウサギを追い続ける「マルニ」って一体!? 2025年春夏ミラノ日記Vol.1
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村上:チュッパチャプス専用ケースは、来場した川口春奈さんも着用していましたね。キャンディ、入ってたのかな(笑)?来年はぜひ、極上のオーガンジーを贅沢に使った、ガーリーなテイストの川口さんが見てみたいです。
さて、お次は「マルニ(MARNI)」。毎回コンセプチュアルなコレクションと演出ですが、今回、コレクションの説明に際してフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)は、「美とは、庭を駆け回る白いウサギのようなもの。人々はそれを追いかける。捕まえることはできないが、夢中で追いかけていると、素晴らしい場所にたどり着く。慣習的行為を繰り返す日常の中で、崇高なものへの追求ほど、私たちを突き動かすことはない。美とは速度であり、目的地ではないのだ」と語ります。ん~、相変わらず難解(苦笑)。
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ということで、ここは来場した俳優の上杉柊平さんも話している通り、自由に発想してみましょう。コレクションは、もはやユニホームに近い伝統的なジャケットやドレス、そして一世を風靡したライダースなどを経て、最終的にドレスはどんどん豪華さを増していきます。そこに私は、長らく美をウサギのように追いかけ、さまざまな洋服やスタイルを生み出してきた人間そのものへの敬意を込めているのでは?と考えました。ナポレオンを思わせるジャケットから、ベルエポックなドレス、そして60年代後半から70年代の前半にかけて若者の反骨精神を象徴したレザーのライダースまで、人間は数百年どころか、もしかすると数千年にわたり、美を定義し、追いかけ、洋服や装身具として表現し続けています。フランチェスコは、そんな人類の歴史にオマージュを捧げたし、これからも人間はウサギを追いかけるように美を追い求めるのだと訴えているのではないか?そんな風に考えたんです。