いきなり「フェンディ」にキュンキュン、捕まらないウサギを追い続ける「マルニ」って一体!? 2025年春夏ミラノ日記Vol.1
そして今回のコレクションでは、強い味方をゲットしました。私は2本目になりますが、「レイバン(RAY-BAN)」とメタのコラボサングラスです。なんと、メガネのフレームに内蔵したカメラで、写真は動画が撮影できる優れもの。今回は、このアイウエアで、動画を何本か撮影しようと思っています。早速、ミラノの百貨店リナシェンテ(RINASCENTE)で撮影してみました。どうですか?楽しいでしょう?
なんて遊んでいたら、木村さんもロンドンから到着。二人で向かったのは、「ツインセット(TWIN SET)」ですね。こちらは、どんなブランド?
木村和花(以下、木村):「ツインセット」は、イタリアらしいロマンチックでフェミニンなスタイルをコアに据えるブランドです。昨シーズン、ミラノ・ファッション・ウイークに初参加しました。ミラノの目抜き通りのマンゾーニ通りに旗艦店を構え、ヨーロッパを中心に展開しています。日本にも公式ECサイトがあります。
コレクションは今回もらしさ全開。フェミニンなフリルドレスや、レースのミニボトムスとジャケットのセットアップ、ペイズリーのシフォンドレスなどボヘミアンなムード。サイズ展開次第では、日本でも好まれそうな印象です。
村上:若干ワンパターンな印象はあったけれど、ミニ丈や透け感のある素材で、若々しさとフェミニニティー、そしてリアリティを併せ持っていたよね。
そして、「フェンディ(FENDI)」。私の感想は別記事でアップしましたが、いきなり今季のミラノベストなのでは?というクリエイションが飛び出しましたね。メンズ出身でテーラードに自信があるキム・ジョーンズ(Kim Jones)が100周年を祝うコレクションに選んだのは、ガーリーなスタイル。端正なメンズから、ガーリーなウィメンズまで、キムってやっぱり懐が深いわ。木村さんは、どう感じました?
木村:いやぁ、ロンドドンコレもすごく楽しかったですが、世界のファッション業界を動かすトレンドはこういうブランドだと、ミラノのパワーを見せつけられた感覚がありました。ビジューやチュール、スパンコールを使ったフェミニンなムードはロンドンにも通じますが、「フェンディ」は段違いに繊細。創業年の1920年代のパーティーの装いが着想源と聞きましたが、日常離れした華美さではなく、いい意味で大人しさのある幻想的なコレクションでした。前シーズンはチュッパチャプス専用ケースが登場して話題になっていましたが、今回は小さなジャム瓶のマイクロミニバッグやブーケのチャームなど、愛らしくもユーモアのあるアクセサリーが登場しました。展示会では日本のメディア関係者も「可愛いー!」と興奮気味の様子でした。キュンキュンしましたね!